シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10522642 

△商業地理
Commercial Geography
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  根田 克彦

<概要/Course Content Summary>

商業地理学は,卸売業と小売業の空間的分布に関する研究である。本授業は,特に小売業に着目する。小売業は,都市においてアーバンツーリズムの核として都市に経済的利益をもたらし,また雇用の場として都市に経済力をもたらす。さらに,日常品を消費者に提供することから,交通弱者にとっては重要なインフラであり,また都心部における都市景観の形成主体である。すなわち,小売業はまちづくりの重要な機能である。日本では,2000年にいわゆる,「まちづくり三法」が施行された。それにより,まちづくりの観点から,大型店の立地を規制し,中心市街地を活性化することをねらいとした。しかし,現実には,まちづくり三法により中心市街地は守られることはできなかったと評価されている。特に,需要である人口規模が小さく,しかもそれが減少傾向にある地方都市では,中心市街地の衰退が著しい。本授業では,日本のまちづくり三法を中心として,小売立地政策の概要と問題点を指摘する。その際に,イギリスと特に比較する。イギリスの小売立地政策と比較することにより,日本の小売立地政策の問題点を明確にして,どのような政策が望ましいのか,そのことを考えることが目的である。

<到達目標/Goals,Aims>

日本とイギリスの法制度と実態を踏まえて,日本のまちづくり三法の問題点を実証的に説明できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 小売業と都市構造  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 近代都市の構造  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 現代都市の構造と都市再生  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 日本の小売立地政策(まちづくり三法前史)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) まちづくり三法の基礎概念  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.1-6を読むこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 中心市街地活性化法の概要  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.6-14を読むこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) コンパクトシティと中心市街地活性化  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.14-22を読むこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 中心市街地活性化の実態  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を読むこと 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イギリスの小売立地政策の概要  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.23-29を読むこと 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) イギリスのセンター外小売開発の動向  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) タウンセンターファースト政策のツール  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.29-52を読むこと 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 地方都市における中心市街地の政策とその実態  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.29-52を読むこと 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 地方都市における小売立地政策と周辺商業地の変化  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書pp.29-52を読むこと 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) イギリスと日本の商業立地政策の違い  (授業時間外の学習/ Assignments) 教科書「はじめに」を読むこと 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments)  

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

レポート  100%  複数回実施する。教科書と授業で課題として挙げた論文の読解力と,その論文を授業内容に適合させていかにまとめているか,その工夫を評価する。 
期末試験    実施しない 
特記事項    下記の論文を読むことが望ましい。根田克彦(2006):英国における小売開発規制の新たな視点。地域開発,498,51-55. 根田克彦(2006):イギリスの小売開発政策の特質とその課題―ノッティンガム市の事例―。地理学評論79-13,786-808。 根田克彦(2008):イギリス,シュフィールド市における地域ショッピングセンター開発後の中心商業地とセンター体系の変化。人文地理,60-3,217-237 

授業内で複数回提出させるレポートで評価する。授業の指示に沿い,教科書と授業で示した文献などを読むと,できるはずである。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
168 11.9 8.3 22.6 23.2 33.9 0.0 1.4

<テキスト/Textbook>

根田克彦  『まちづくりのための中心市街地活性化-イギリスと日本の実証研究-』 (古今書院、2016) レポートに必要になります 

 

<参考文献/Reference Book>

根田 克彦  『マスタープランにおける商業立地政策と大型店開発のための都市計画決定』(E-Journal GEO14、2019)345-363 レポートに必要になります 
 

  まちづくり三法と商店街のことについての基本的解説 

 

<参照URL/URL>

内閣府地方創生推進室 
 

<備考/Remarks>

授業はオンラインで行う予定.授業の連絡と資料の配布,レポートの提出の連絡は,DUETのメッセージで行うので,こまめにチェックすること.個人的に連絡する場合は,下記へ。ただし,毎日チェックしているとは限らない。 
sk108507@mail.doshisha.ac.jp 
 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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