シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△日本商業史
Commercial History of Japan
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  山下 麻衣

<概要/Course Content Summary>

本講義では,第1に近代日本における商業の盛衰の背景にあった経済的政治的背景を学びます。第2に第1で学んだ背景をもとに,日本にビジネスの基盤を持つ企業がどのような経営活動をおこなってきたのかを学んでいきます。なお本講義では商業活動をおこなっている企業を中心的な事例として解説してきます。第3にその解説に基づいて,日本における現在および将来的な商業活動の推移についてより深く考えられるような訓練をしていきます。 
 
講義は事前にレジュメを配布し,その内容を確認,解説,補充しながら,主体的かつ体系的な理解ができるように努めます。 
 
そして,この授業の最終的な目標は,学生の皆さんに,より歴史学により興味を持ってもらえるような授業を提供することです。

<到達目標/Goals,Aims>

歴史を学ぶことで,日本の商業に関する深くかつ幅広い知識を身につけ,より多面的なものの見方ができるようになることです。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) ガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業で何を学ぶのかを再確認すること。 
(実施回/ Week) 2 
 
(内容/ Contents) 近代的商業経営の成立  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび参考文献『1からの経営史』,『日本商業史』。 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 渋沢栄一と福沢諭吉  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび授業内配布資料。 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 教育の歴史と労働者  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび授業内配布資料。 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 財閥の形成 その1 三菱  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび『ケースに学ぶ 日本の企業』。 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 財閥の形成 その2 三井  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび参考文献『マテリアル 日本経営史』。 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 到達度確認のための中間レポート  (授業時間外の学習/ Assignments) 中間レポートをふまえた内容の振り返り。 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 都市型産業の誕生 阪急百貨店  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび参考文献『ケースに学ぶ 日本の企業』。 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 大企業経営の失敗 鈴木商店  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび授業内配布資料。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 財閥から企業集団へ  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび『マテリアル 日本経営史』。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 戦後の労働争議の背景と新しい経営者の登場  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび授業内配布資料。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 家庭電化の進展と松下電器の発展  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび参考文献『ケースに学ぶ 日本の企業』,『日本商業史』。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) スーパーの成長と流通革命の進展  (授業時間外の学習/ Assignments) レジュメおよび参考文献『ケースに学ぶ 日本の企業』,『日本商業史』。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 授業内評価(または総括)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容ポイントの再確認。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 授業内評価のレビュー  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容の再確認および疑問点の解決。 

受講者の状況,授業の進捗状況によっては,授業計画を変更する可能性があります。評価は必ず授業内で確認するようにしてください。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

中間レポート試験  10%  授業内容に加えて,専門性のより高い論文を読むことで,授業がより深く理解できていること。 
期末レポート試験・論文  40%  学期を通して授業内容を理解できているかどうかを確認すること。 
小テスト  50%  授業の視聴と内容の理解を毎授業ごとに測ること。 

毎回授業後に実施する小テスト,中間レポート試験,期末レポート試験で評価します。詳細は第1回授業でアナウンスします。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
56 55.4 10.7 8.9 3.6 21.4 0.0 2.8

<参考文献/Reference Book>

宮本又郎,岡部桂史,平野恭平  『1からの経営史』初版 (碩学舎、2014年)近代における日本経営史の歴史を体系的に学べる書物です。 
 

加藤健太・大石直樹  『ケースに学ぶ 日本の企業-ビジネス・ヒストリーへの招待-』初版 (有斐閣ブックス、2013年)よりなじみのある企業をケース素材とした歴史を学べる書物です。 
 

宇田川勝 中村青志  『マテリアル 日本経営史-江戸期から現在まで-』(有斐閣、1999年)少し年代の古い書物ですが,日本経営史を学ぶためのキーワードを包括的に学べるという意味で,特に良書だと考えます。特に日本経営史の知識がない方はまずはこの書物を手にとっていただき,他の書物にあたっていただくと,より効率的な学びが可能です。 
 

廣田誠・山田誠久・木山実・長廣利崇・藤岡里圭  『日本商業史-商業・流通の発展プロセスをとらえる-』(2017年)日本の商業・小売業を題材とした日本商業史のスタンダードなテキストです。 
 

<備考/Remarks>

授業準備,授業の進め方,成績評価方法の詳細は第1回授業で説明いたします。必ず確認をしてください。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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