シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10522325-002 

△証券論-2
Financing and Stock Market-2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  五百旗頭 真吾

<概要/Course Content Summary>

 経済のグローバル化が進み,日本企業も海外進出が不可避な時代となっている。またIT(情報通信技術)の日進月歩の進化は絶え間ない情報システム投資を企業に要求している。企業がこのようなグローバル化・情報化の要求に応えるには巨額の資金調達が不可欠である。そのため,証券市場(株式・債券市場)の重要性がますます高まっている。 
 また,日本では「貯蓄から投資へ」というスローガンが掲げられて久しい。家計の資産選択という観点から日本と欧米諸国を比較した場合,日本の家計は欧米の家計に比べ,今なお金融資産の大部分を現預金で保有していることが問題視されている。経済が成熟し,低金利の状態が続く中,新たな技術や製品の開発,新たな産業の創出を促進するためには,新事業に挑戦する企業へのリスク・マネーの潤沢な供給が求められるが,そのためにも,われわれ家計によるより積極的な証券投資(株式・債券投資)が必要と考えられている。 
 そこで本講義では,株式市場と債券市場の基礎知識,債券価格・金利と株価の決定理論,企業の資金調達における株式・債券の役割について紹介し,受講生の証券投資・証券市場に関する理解度(「金融リテラシー」)を高めることを目的とする。

<到達目標/Goals,Aims>

学生が株式と債券市場の機能と諸制度,株価と債券利回りの基礎理論を理解すること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 金融と証券の役割  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 株式の基礎,株式の分類  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 株式流通市場  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 株価の約定方式,株価指数  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:練習問題を解くこと(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 株式発行市場,証券会社の業務  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読んでおくこと(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 機関投資家,株価の経験則  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 信用取引制度  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:練習問題を解くこと(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 債券の基礎,債券の分類  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読んでおくこと(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 債券流通市場  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読んでおくこと(1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 複利運用と単利運用,割引現在価値の考え方  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:練習問題を解くこと(1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 債券利回りと債券価格  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:練習問題を解くこと(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 株価の配当割引モデル  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:練習問題を解くこと(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) リスク・プレミアムとCAPM  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 投資信託  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 

授業計画は授業の進捗度に応じ,変更する場合があります。 
毎回レジュメと動画(オンデマンド形式)をe-classにアップロードします。 
質問はe-classのメッセージで送って下さい。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

復習小テスト(4回,Web形式)  40%  株式市場・債券市場の基礎知識の理解度を確認する。 
期末筆記試験  60%  授業内容を深く理解し,自分の言葉で説明できているか。 

期末筆記試験は教室で実施可能な場合に実施します。もし教室で期末筆記試験を実施できない時は,期末筆記試験を期末レポート試験(点数配分60%)に振り替えます。 
復習小テストは3週ごとの実施を予定していますが,詳しい日時については初回の講義動画で説明します。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
238 15.1 26.1 18.5 10.5 29.8 0.0 1.9

<テキスト/Textbook>

 特定のテキストを指定することはありませんが,以下の参考文献もしくは他の金融論・証券論の入門書を少なくとも1冊は手元に置き,授業内容に近い箇所を繰り返し読み込むこと。

<参考文献/Reference Book>

大村敬一・俊野雅司  『証券論』(有斐閣、2014) 株式・債券市場の制度・歴史について詳細に説明している良書。本講義の多くも当テキストを参考にしています。講義で学んだ知識をさらに深めるために利用して下さい。 
 

植田宏文・丸茂俊彦・五百旗頭真吾  『エッセンシャル金融論』(中央経済社、2015)
 

榊原茂樹ほか4名  『入門証券論』第3版 (有斐閣、2013年)
 

<参照URL/URL>

日本証券業協会 
債券市場データが豊富 
日本取引所グループ 
上場会社数・上場基準など株式市場情報が豊富 

<備考/Remarks>

関連科目・・・「金融論」「資本市場の役割と証券投資」「証券アナリスト入門」 
「金融論」「資本市場の役割と証券投資」も合わせて受講することが望ましい。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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