シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10522111-012 

△ビジネス・トピックス-12
Business Topics-12
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  鈴木 智気

<概要/Course Content Summary>

 この授業では,ビジネスの事象について調べ,考察し,答えを出すという調査と分析の基礎について学ぶとともに,学習スキルを向上させ,調査と分析の面白さを経験することを目指します。 
 この授業では次の三つのことを大事にした授業を行います。一つ目に,様々な企業の事例を見る中でも,特に「人」に焦点を当てるということです。企業には多彩な側面がありますが,その最も中心にあるのは,ビジネスとは人の営みであり,企業とは人間組織であるということです。しばしば見失いがちなことですが,これはとても大切な視点です。人を見るという意識をなくして,ビジネスを取り巻く事象にリアルに接近することはできません。また人に焦点を当てるからこそ,数字には現れにくい事象の面白さを見つけることもできます。 
 二つ目は,「なぜ」という問いを立てて答えを探究する思考を身につけることです。なぜ不祥事の続いたマクドナルドは復活できたのか?なぜ政府の「働き方改革」はうまくいかないのか?なぜアルバイトによる不適切動画の投稿(いわゆるバイトテロ)が起こるのか?ビジネスの事象に対する素朴な疑問を大切にして,人から与えられた答えに頼らず,事実と論理に基づいて自分なりの答えを出す思考法の基礎を学んでいきます。 
 三つ目に,授業はグループ学習を中心にして行います。今の時代,ビジネスで行われるほとんどの仕事はチームを中心に行われます。チームワークを機能させて成果を生み出す能力はビジネス・パーソンとして必須の能力と言って良いでしょう。もちろん,グループで活動すれば時に混乱や衝突も起こります。グループで学習することの面白さと難しさ,そして,どうすればより活気あるグループを作れるのかをクラスを通じて学習してほしいと思います。

<到達目標/Goals,Aims>

①ビジネスの事象に対して,「なぜ」という問いを立て,事実と論理に基づいて答えを出す,主体的な思考法の基礎を身につける。 
②様々な資料の講読やインタビューの経験を通じて,多様な角度からデータを収集し考察する方法の基礎を学ぶ。 
③グループ学習に習熟し,効果的なチームワークを機能させるために必要な条件を理解する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション:授業の進め方についての説明,教員と学生の自己紹介,なぜビジネスにおける「人」に焦点を当てるのか?  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 輪読とディスカッション① 企業のHPを見てみよう:サイボウズ社の「サイボウズ式」  (授業時間外の学習/ Assignments) HP該当箇所の講読とレポートの作成・提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 輪読とディスカッション② ビジネス書を読んでみよう:藤田勝利『ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト該当箇所の講読と要約レポートの作成・提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 輪読とディスカッション③ 雑誌記事を読んでみよう:面白法人カヤックの組織戦略  (授業時間外の学習/ Assignments) 記事該当箇所の講読とレポートの作成・提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 輪読とディスカッション④ 先輩の書いた論文を読んでみよう:商学会学生懸賞論文  (授業時間外の学習/ Assignments) 論文該当箇所の講読と要約レポートの作成・提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 輪読とディスカッション⑤ 学術書を読んでみよう:ヘンリー・ミンツバーグ『マネジャーの仕事』  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト該当箇所の講読と要約レポートの作成・提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 書を持ってリアルな話を聞こう:インタビュー 準備編  (授業時間外の学習/ Assignments) インタビューの実施 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 書を持ってリアルな話を聞こう:インタビュー 報告編  (授業時間外の学習/ Assignments) インタビュー結果についての報告資料の作成・提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) グループでレポートを書こう①:準備編  (授業時間外の学習/ Assignments) グループ・レポートの準備 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) グループでレポートを書こう②:執筆編  (授業時間外の学習/ Assignments) グループ・レポートの執筆・提出 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) グループで調査・報告をしてみよう:準備編 調査・報告を行うための基本とグループワークで大切なこと。  (授業時間外の学習/ Assignments) プレゼンテーションの準備 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) グループで調査・報告をしてみよう:発表編① 発表グループによるプレゼンテーションとクラス・ディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) プレゼンテーションの準備 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) グループで調査・報告をしてみよう:発表編② 発表グループによるプレゼンテーションとクラス・ディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) プレゼンテーションの準備 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) グループで調査・発表をしてみよう:発表編③ 発表グループによるプレゼンテーションとクラス・ディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) プレゼンテーションの準備 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 最終レポートの作成・提出 

 このシラバスおよび授業計画は暫定的なものです。受講生の人数や進行状況,受講生との相談の上,内容や使用テキスト,実施回は変更されます。 
 この授業は対面形式となっていますが,学生諸君と相談の上,ZOOM等を活用したオンライン授業と対面授業を折衷して行うことを予定しています。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラスでの発言,ディスカッションへの参加等)   35%  授業内で説明します。 
レポート   25%  授業内で説明します。 
グループ報告  25%  授業内で説明します。 
出席  15%  授業内で説明します。 

授業内で紹介する文献,または授業内容に関係する文献を自主的に読んでレポートを提出した場合,上記の評価項目及び点数配分とは別に,レポートの内容に応じた加点を行います。詳しくは授業内で説明します。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
20 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.0

<テキスト/Textbook>

 授業では文献を適宜抜粋して用いるので,指定のテキストはありません。必要に応じて紙媒体またはPDFデータを配布します。なお,授業内で扱う文献については,以下の参考文献を参照してください。

<参考文献/Reference Book>

ヘンリー・ミンツバーグ  『マネジャーの仕事』(白桃書房、1993)
 

藤田勝利  『ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』(日本実業出版社、2013)
 

佐藤郁哉  『フィールドワーク-書を持って街へ出よう-』増訂版 (新曜社、2006)
 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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