シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10407160-001 

△政治経済学2-1
Political Economy 2-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  大野 隆

<概要/Course Content Summary>

 資本主義経済には光と影がある。資本主義経済によって,物質的な豊かさがもたらされたが,その反面,格差の拡大,景気変動と陰の面も引き起こされている。資本主義経済とは,ある意味,劇薬である。我々は資本主義経済という経済システムを採用する限りは,その影の面とうまく付き合っていかなければならない。 
 
 この講義は,資本主義経済の影の面を知ることで,影の部分をカバーするには,どのような政策が望ましいかを考える。 
 
 資本主義経済のデメリット(陰)を知るということは,今ある現実に疑問を持つということである。絶対的に存在し,当たり前と思っていることに対して疑問を持つことは非常に困難である。そのためには,問を生み出し,解釈する能力を身に着けなければならない。 
 
 これらのプロセスを学ぶことで,以下のような能力を身につけることができる。 
・問題発見能力を養うこともできる。 
・物事を一面的に知るだけではなく,多面的に理解することができる。 
・全体の中で妥協点(解決)を,自分なりに考えることができる。 
 
自ら問題を発見し,新しい解決案を論理的に提案し,わかりやすく伝えるという,大学の学びで得なければならない知の技法を,政治経済学を学ぶことを通じて,最も効率的に習得することができる。 
 
「政治経済学2」では,マクロ編として景気循環を重点的に考察します。特に,景気循環について,政治経済学的視点をより深く理解できます。また,政治経済学の様々なトピックスを紹介します。 

<到達目標/Goals,Aims>

この講義を通じて,受講生が次の点を理解できるようになることを目指す。  
①政治経済学の視点から市場の基本的な仕組みを理解する。 
②政治経済学の様々な概念・法則を理解し,身近な具体例を用いて説明することができる。 
③政治経済学の視点から,現実の経済(社会)現象を,分析する能力を持つ。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講義の進め方   (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 市場機能とGDP  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) GDPの決定  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 経済成長と景気循環  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 景気循環に関する諸議論  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ミンスキー的景気循環  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) グッドウィン的景気循環  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 長期停滞論  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) インフレの解釈  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 労働分配率の変動の解釈  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) ポストケインズ派経済学による賃金上昇の考察  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 資本主義の多様性  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 貧困の罠と経済政策  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) まとめと授業内評価  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) フロンティアの紹介  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 

上記の内容について15週かけて講義する予定   
実際の授業の進捗に応じて,授業計画の変更がありうる。その際は受講生と相談する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  60%  各講義ごとに内容を理解しているか,確認する。 
期末レポート試験・論文  40%  授業の内容を用いて,現代社会を論じるレポートを提出してもらう。 

政治経済学の理論的ポイントを理解しているかを問う。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
27 44.4 25.9 18.5 3.7 7.4 0.0 3.0

<参考文献/Reference Book>

CORE  『The ECONOMY』(OXFORD UNI、2017)
 

Samuel Bowles, Richard Edward, Frank Roosevelt , Understanding Capitalism :  Competition, Command, And Change .   (Oxford Univ Pr, 2005) . 

 

木暮 太一   『マルクスる?-世界一簡単なマルクス経済学の本 -』(マトマ商事 、2007)
 

中谷武,佐藤良一ほか  『資本主義がわかる経済学』(大月書店、2019)
 

<備考/Remarks>

授業形態: 
(000クラス)ネット配信授業/YouTube配信[課題はほぼ毎週ある] 
(001クラス)対面授業 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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