シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10405231 

△文化経済
Cultural Economics
4単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  河島 伸子

<概要/Course Content Summary>

「文化」は,経済とは相容れないもの,と考えられがちである。しかし,歴史的に見ても,文化は常に経済的なパトロンを必要としてきた。近年では,文化の経済活動に対する貢献への関心も高まる,など,文化と経済との関係には多様な側面が見られる。特に映像,ゲーム,マンガ,アニメなどのコンテンツ産業は政府の成長戦略においても注目されるようになってきている。本講義においてはコンテンツ産業が,どのように生産・流通・消費されているのか,グローバルな動きにも注目しながら,その仕組みを探っていく。具体的には,映画,放送,音楽などの産業の経済構造,市場攻略戦略などを論じる。担当者は民間シンクタンクに勤務した経験を有し,調査研究活動を通じて得た知識と培った人脈を活用して,コンテンツ産業の現場の実情も解説する。また,各界で活躍するゲストスピーカーによる講義も予定している。e-classの利用を中心とする資料提示型のオンライン授業となる。

<到達目標/Goals,Aims>

学生は,コンテンツ産業の仕組みを国際的な文脈の中で理解し,各産業の経済的特徴,経営上の戦略,文化政策的課題について理解し,授業では扱わない産業についてもその応用で自分なりに考えることができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 文化と経済:入門  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト1章を読む。課題の提出をする。以下も同様。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 創造産業の経済的特徴,コンテンツ産業政策  (授業時間外の学習/ Assignments) 2,3章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 著作権の経済学,アーティスト,クリエイターの労働市場  (授業時間外の学習/ Assignments) 3,4章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) コンテンツ産業を取り巻くグローバル環境の変化  (授業時間外の学習/ Assignments) 5章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ハリウッド・モデルとグローバルなメディア・コングロマリット  (授業時間外の学習/ Assignments) 6章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ローカル,リージョナルなコンテンツ経済  (授業時間外の学習/ Assignments) 7章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 映画産業(1) リスク回避とハリウッド・モデル  (授業時間外の学習/ Assignments) 8章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 映画産業(2) 日本の映画産業,グローバルアニメーション産業  (授業時間外の学習/ Assignments) 8章 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 音楽産業(1) 音楽著作権ビジネス  (授業時間外の学習/ Assignments) 9章 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 音楽産業(2) 音楽ビジネスのイノベーションと市場構造の変化  (授業時間外の学習/ Assignments) 9章 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 出版産業 
放送産業(1) 免許制度と規制の根拠 
(授業時間外の学習/ Assignments) 10章,11章 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 放送産業(2) 収益モデルとデジタル化の影響  (授業時間外の学習/ Assignments) 11章 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 広告産業:変化するメディアと広告手法(ゲスト講演)  (授業時間外の学習/ Assignments) 11章6節,その他指示する。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ビデオゲーム産業(1)プラットフォーム戦略とソフト開発  (授業時間外の学習/ Assignments) 12章 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) ビデオゲーム産業(2)ゲーム産業の未来(ゲスト講演)  (授業時間外の学習/ Assignments) 12章 

【各回の予定】 
概ね上記のような予定で進める。テキストをきちんと読み,復習することは必須である。授業内容に関係する論文,新聞記事等を読み,質問内容に答える小レポートをほぼ毎回提出してもらう。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末レポート  70%  授業内容を理解した上で独自に調査等を行いまとめているか。論理的文章の構成力,オリジナリティも見ていく。 
平常点  30%  それぞれの課題を採点するわけではないが提出状況と内容の適切性を評価する。 

今年度はオンライン講義なので課題(かなり多い)をきちんと提出しているか,内容は適切であるかをチェックするが,期末レポートの内容を評価の中心におく。

<テキスト/Textbook>

河島 伸子  『コンテンツ産業論 第2版-文化創造の経済・法・マネジメント-』 (ミネルヴァ書房、2020) ISBN:978-4-623-08849-2  2020年夏に,第1版(2009年刊行)を大幅に書き直して出した本である。今年度授業はこれに沿って進める。 

 

  参考書 

 

 

 

河島伸子,生稲史彦  『変貌する日本のコンテンツ産業』 (ミネルヴァ書房、2013) 参考書。特に特定の産業に興味がある人向け。 

 

  プリント類を適宜配布する。 

 

河島伸子『コンテンツ産業論第2版』以外は適宜授業内で紹介する。

<備考/Remarks>

授業形態:ネット配信授業/資料提示型・課題提出はほぼ毎回・主にe-classを利用 
本学図書館の「日経テレコン」のデータベースサービスを使い日本経済新聞記事を検索,読み込んでもらうことがある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。