シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10403323-121 

△エコノミクス・ワークショップ・プライマリ2-121 (里山保全の実践経済学1)
Economics Workshop Primary2-121 -Practical Economics for Conserving SATOYAMA 1-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  フィールドワーク(野外実習)/Fieldwork

  岸 基史

<概要/Course Content Summary>

いかに科学技術が進歩し経済が発展しようとも,人間は自然界にある資源を利用して生きていることに変わりはない。日本人が身近にある自然を巧みに利用し,自然と折り合いを付けながら生活する中で形成された里山は日本の伝統文化を象徴するものであり循環型社会の原点であると言える。この科目は,理論経済,環境経済,エコロジー経済,資源・エネルギー経済,労働経済,農業経済,都市経済,流通経済,国際経済,文化経済,経済史などを念頭におきながら関西文化学術研究都市高山第2工区内にある「同志社大学経済学部里山きゃんぱす」を整備し活用する総合学習的フィールドワーク科目である。 
 この科目は日本語で行われるが,英語の質疑応答も可能である。また,英語による小レポートおよび期末レポートの提出も受け付ける。

<到達目標/Goals,Aims>

自分自身で課題を見い出して到達目標を設定し,それに向けて行動する能力を養うこと。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回 
9月24日(木) 
(内容/ Contents) 事前学習 
ガイダンス 
(授業時間外の学習/ Assignments) フィールドワークにおける注意事項を復習する 
(実施回/ Week) 第2回 
10月18日(日) 
(内容/ Contents) 稲刈り,他  (授業時間外の学習/ Assignments) 里山きゃんぱす」へのアクセス方法を確認しておく。予習として,縄文末期から現在までの米の収量の変化を調べ,変化させた要因を考えてくる。小レポートを作成する。 
(実施回/ Week) 第3回 
11月3日(祝) 
(内容/ Contents) 脱穀,他  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,石包丁からコンバインまでの脱穀技術の進歩を調べておく。復習として,分業と生産効率について体験に基づいて考える。小レポートを作成する。 
(実施回/ Week) 第4回 
11月15日(日) 
(内容/ Contents) 収穫祭,麦播種,竹林整備,他  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,麦の種類と品種特性および利用方法についてできるだけ詳しく調べておく。小レポートを作成する。 
(実施回/ Week) 第5回 
1月17日(日) 
(内容/ Contents) 七草粥, 
茶筌竹伐採,他 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,「春の七草」と「秋の七草」の名前を覚え,春の七草を食する意味を理解しておく。 
小レポートを作成する。 
(実施回/ Week) 第6回 
1月21日(木) 
(内容/ Contents) 事後学習,総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,第2~5回目までの4回のフィールドワークを通じて体験したことと体験から学んだことを整理しておく。 

第1回目と第6回目は教室で授業を行う。 
第2回目から第5回目までは原則として10時30分に現地集合し,16時30分に現地解散する。 
気象条件,その他の事情のため,第2回から第4回までの上記の日にちを予備日に変更することがある。 
予備日:10月25日(日),11月7日(日),12月6日(日),1月24日(日)

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(事前・事後学習への出席,フィールドワークへの参加)  20%  授業への積極的な参加 
小レポート  50%  論題・テーマに対する理解 
期末レポート  30%  論題・テーマに対する理解 

小レポートの提出によってフィールドワークへ参加したと見なす。 
調べたことではなく,自信の体験を通じて感じたことや考えたこと,学んだこと等を自分の言葉で表現しているか。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
15 60.0 26.7 6.7 6.7 0.0 0.0 3.4 *

<参考文献/Reference Book>

岩澤 信夫  『不耕起でよみがえる』(創森社、2003)
 

稲葉 光國  『あなたにもできる無農薬・有機のイネつくり-多様な水田生物を活かした抑草法と安定多収のポイント-』(農文協、2007)ISBN:978-4-540-06320-6 
 

養父 志乃夫  『田んぼビオトープ入門:豊かな生きものがつくる快適農村環境』(農文協、2005)
 

杉山 恵一・中川 昭一郎編  『農村自然環境の保全・復元』(朝倉書店、2004)
 

  (農産漁村文化協会、2005年11月増刊)

 

田端 英雄  『里山の自然』(保育社、1997)
 

与名 正三・中津 弘  『奈良高山の自然:茶せんの里の生きものたち』(東方出版、2006)
 

宇根 豊  『百姓学宣言-経済を中心にしない生き方-』(農文協、2011)  
 
 

山崎農業研究所  『自給再考-グローバリゼーションの次は何か-』(農文協、2008)その他適宜指示する。 
 

<参照URL/URL>

http://blogs.yahoo.co.jp/satoyamahozennojissenkeizaigaku 
 

<備考/Remarks>

第1回と第6回は教室での対面授業形式。第2回から第5回まではフィールドワークで現地集合,現地解散とする。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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