<概要/Course Content Summary>
市場経済をとる諸国では,効率性達成や革新の誘因付与のため競争(秩序維持)政策が必須のものです。競争政策は消費生活や経済構造や経済発展に対しても大きな影響を持ちうるものです。競争政策及びそれに係わる法は,企業間取引や消費者取引とも密接かつ多様な関わりを持つこともあります。本講義では,競争政策を体現した法として「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以下独禁法又は独占禁止法と略称)を取り上げ,冒頭に述べたように経済活動や各種取引に関連する競争(秩序維持)政策に関する法制度を概観します。 授業は担当者が講義を行う形式をとります。テキストは川濱他「ベーシック経済法」(第5版)(有斐閣)を使用しますが,必要に応じてプリントを配布します。新聞記事等にも注意して目を通して下さい。なお,2005年,2009年及び2019年に課徴金制度や違反事件処理手続など大幅な法改正がありましたので,教科書や六法については最新のものを参照するようにして下さい。 講義では,テキストを読みながら,テキストの内容に説明を加えたり,補助的に配布した資料を参照して説明を行ったりします。 なお,この講義は半期独立科目ではありますが,経済法Ⅰと合わせて履修することが望ましいです。
<到達目標/Goals,Aims>
独禁法の内容を正確に理解し,説明できるようになること。
<授業計画/Schedule>
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
1 経済法・独占禁止法についてー基本概念の確認(第1回)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
テキスト該当部分の事前事後の通読(以下同様)(1時間)及び配布された音声付きスライドや資料の視聴・通読
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(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
2 私的独占規制(第2回)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
3 不公正な取引方法の規制 (1)総論(第3回) (2)各行為類型(共同・単独の取引拒絶,不当廉売,差別対価,抱き合わせ販売,排他条件付取引,再販売価格維持行為,拘束条件付取引,優越的地位の濫用,景表法・下請法等)(第4回から12回)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
4 国際取引・知的財産・規制産業と独禁法(第13回から14回)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
5 講義のまとめ(第15回)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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講義項目・内容については,進度や受講生の理解次第で変更する可能性がある。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
期末筆記試験または期末レポート試験
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85%
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現時点では期末筆記試験を行う可能性もあるが,各種状況を鑑みて期末レポート試験に変更する可能性もある。いずれの場合にも,講義内容を理解しているか否か,とりわけ試験対象とした規定の要件の理解など基本的知識を得ているかを確認する。試験対象とした企業活動や経済活動に係わる問題への対処方法などについて,関連する法律や規定を用いながら講義内容をふまえて提示できているかどうか,解答の構成はどうか,あるいは自分の言葉で論じることができているかどうか,なども評価のポイントとする。 なお期末レポート試験を実施する場合は提示されたレポート課題について一定期間でのレポート作成提出を義務づける予定である。
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特記事項
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15%
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受講生の理解の充実の確認のために平常点として,講義資料(スライド・その他の資料)の閲覧を評価基準とする。E-classにアップした講義資料の閲覧を確認することで評価基準とする。講義資料の閲覧時期については12月までに配布したものについて特に閲覧期限を設けないが,1月以降は一定の期日を設けることを想定しているので,担当者からの今後のアナウンス(Duet・E-classでの掲示やメールなど)には注意してほしい。なお,本変更前に記載していた特記事項記載は,削除する。
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<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
26 |
15.4 |
11.5 |
11.5 |
7.7 |
53.8 |
0.0 |
1.3 |
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<テキスト/Textbook>
川濱他 『ベーシック経済法』第5版
(有斐閣、2020)
なお,上記テキストは下記サイトから電子書籍としても入手可能です。但し,閲覧デバイスを必要とするのでその所持を前提としていることには注意して欲しください。 http://www.yuhikaku.co.jp/static/digital-book/index.html#isbn_22141
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<参考文献/Reference Book>
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