シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△憲法演習Ⅱ2
Constitutional Law Seminar II 2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  尾形 健

<概要/Course Content Summary>

この講義では,憲法演習II1での学修も踏まえつつ,最近の憲法学において議論されている論点を取り上げて,みなさんと理解を深めたいと思います。具体的には,憲法9条と安全保障に関する論点について,代表的な最高裁判例または下級審裁判例を取り上げ,これまでの憲法9条に関する判例の理解を深めた上で,最近の学説での議論状況について理解し,憲法9条と安全保障について考察を深めたいと思います。ここ数年,安全保障法制と憲法9条との関係については,世論でも様々な議論があり,また,学説においても,憲法学にとどまらず,国際法学・国際政治学や法哲学の観点などからも多様な議論が展開されています。この講義では,憲法9条に関する代表的な判例を検討し,また,憲法9条の成立過程や伝統的な解釈論について確認した上で,最近の安全保障法制に関する議論を理解し,今後の我が国の平和主義のあり方について考えたいと思います。

<到達目標/Goals,Aims>

最近の憲法学において議論されている論点のうち,憲法9条と安全保障に関する論点について,判例の理解を深め,学説の議論状況を理解し,憲法9条と安全保障について考察を深めることを目指します。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) ガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 基本的に,毎回取り上げる判例や学説等を予習して授業に臨み,当日は議論に参加して下さい。終了後は,各担当者が発表した際に作成したレジュメをもとに,当該論点について理解を深め,復習して下さい。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 憲法9条と裁判所(1)砂川事件  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 憲法9条と裁判所(2)恵庭事件  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 憲法9条と裁判所(3)長沼事件  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 憲法9条と裁判所(4)百里基地訴訟  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 憲法9条と裁判所(5)自衛隊イラク派遣違憲訴訟  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 憲法9条と裁判所(6)沖縄代理署名訴訟  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 憲法9条の成立過程  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 憲法9条と安全保障法制  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 憲法9条をめぐる学説(1)憲法9条をめぐる解釈論  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 憲法9条をめぐる学説(2)憲法9条をめぐる政府解釈  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 憲法9条をめぐる学説(3)最近の安全保障法制について(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 憲法9条をめぐる学説(4)最近の安全保障法制について(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 憲法9条をめぐる学説(5)最近の安全保障法制に関する憲法学説  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments)  

概ね以上のような内容を考えていますが,受講生の状況等も踏まえ,若干変更することもあります。具体的には,開講時に指示します。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

発表・報告の内容  50%  担当するテーマについて正確な理解ができているか,発表の仕方は要領を得たものであるか,といった点を中心に評価します。 
授業への参加姿勢  25%  報告者の発表に対し,積極的に質疑応答に参加しているか,といった点を評価します。  
平常点  25%  出席は必ず毎回して下さい。欠席する場合は,事前に連絡して下さい。無断欠席等は,評価に重大な影響を及ぼします。  

出席の頻度,発表の内容・水準,授業参加の姿勢などを中心に評価しますので,意欲的・積極的に参加して下さい。

<参考文献/Reference Book>

長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿編  『憲法判例百選I,II』第7版 (有斐閣、2019)
 

そのほかの参考書等は開講時に指示します。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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