<概要/Course Content Summary>
秋学期は,対面授業を行います。 ただし,いろいろな事情から対面授業に参加できない場合には,申し出てください。ネット配信の併用を検討します。また,感染状況の悪化により,対面授業の実施が適切でないと判断した場合は,オンラインに切り替えたいと思います。受講生と相談しながら,柔軟に運用する予定です。 債権回収に関連し,債権総論および担保物権法上の諸問題につき,演習形式で検討していきます。 債権総論に関しては,一昨年の法改正により内容が大きく変わりました。「何が変わるか」ばかりに目がいきがちですが,現行法にどのような不具合があったのか,法改正では何が目指されたのかをしっかり押さえておく必要があります。 担保物権法は,どうしても,政策的配慮が目立つ分野ではありますが,条文の文言・体系との整合性は常に意識されており,それが法解釈としての「歯止め」となり,あるいは基礎理論として,立法の基礎を支えていることも事実です。演習での議論を通じて,こうした分野における学説の意義を実感してもらいたい,と思っています。 具体的なテーマは受講生のニーズに応じて決定したいと思いますが,M1で受講する人が多いため,例年は翌年の修士論文を意識し,報告+討論の形式をとっています(民法演習Ⅱ1とは異なります)。 なお,あらためて言うまでもないことですが,演習形式の授業は,受講者の積極的な取り組みがないと成立しません。報告者が周到な準備をすることはもちろんのこと,報告者以外も,予習をしてくることが必要です。 このクラスの受講生には,原則として(口頭での)発言,報告,グループワークを求めます。特別の事情により,これらが難しい場合には相談に応じますが,配慮にあたって他の受講生の理解・協力が不可欠な場合,私だけでなく,他の受講生に対しても事情の説明が必要となることがありますので,ご了承ください。
<到達目標/Goals,Aims>
学生が,学部で学んだ債権総論,担保物権法上の諸問題をさらに深く掘り下げ,債権回収法に関して,手続法も含め,多角的,分野横断的に見ることができるようになることを目指す。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
イントロダクション
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(授業時間外の学習/ Assignments)
それぞれ,取り上げたいテーマについて考える(1時間)。
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(実施回/ Week)
第2回~第15回
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(内容/ Contents)
判例等の検討
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(授業時間外の学習/ Assignments)
次回の準備をする(1時間・報告担当者以外)。
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具体的な予定は,開講時に受講生と相談し,方針を決めてから配付します。 演習は報告者の周到な準備と参加者全員の予習が不可欠です。M1にとっては就職活動や受験準備,あるいは,修士論文の準備で忙しい時期ですが,報告担当でない場合でも,必ず課題に関連する資料には目を通してきて下さい。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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100%
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報告者 課題に対し的確なアプローチをしたか。下調べが十分であったか。わかりやすい報告であったか。議論をうまく整理することができたか。質問に対する対応が適切であったか。報告者以外 最低限度の予習をしてきたか。報告内容を踏まえた質問ができたか。議論の流れに沿うことができたか。意見を自分の言葉で表現することができたか。
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<テキスト/Textbook>
特に指定しません。適宜,参考文献は指示します。
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なお,受講生は,大学のメールアドレスへの通知が自分の普段使っているメールアドレスに届くよう,設定を確認して下さい。また,開講前の連絡や資料配付は,DUET(https://duet.doshisha.ac.jp/info/index.html)を使いますので,定期的にチェックするようにして下さい。
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