<概要/Course Content Summary>
アメリカの民主主義は危機に直面しているのでしょうか。2016年の大統領選挙でポピュリズムの波に乗ってドナルド・トランプが当選して以来,かつて民主主義が崩壊した各国で見られた前兆がアメリカでも確認されるようになったという指摘もあります。 たしかに,トランプに限らず,最近のアメリカ政治では二極化による対立が激化する一方で,報道の自由や司法の独立性が脅かされているようにも思われます。また,アメリカだけでなく,世界各国でも民主主義の危機を懸念する声が高まっています。東欧諸国では権威主義的な政権が民主主義を支える諸制度を攻撃し,西欧諸国でも排外主義を掲げる右派ポピュリズム政党が急速に支持を伸ばしています。 このようにアメリカをはじめとして世界各地で危機に直面していると思われる民主主義の将来について考えるために,今年度の授業では,アメリカの民主主義の現状について『民主主義の死に方』というショッキングなタイトルをつけたテキストを講読することにします。テキストの講読を通じて,欧米諸国と比較すると,日本の民主主義が現在どのような状況にあるのか,という問題についても考えていきたいと思います。 なお,受講者と相談のうえ,民主主義理論や民主主義体制の崩壊に関連する英語文献を講読することも考えています。
<到達目標/Goals,Aims>
民主主義に関する知識を深めたうえで,先進諸国における民主主義体制の現状について一定の理解を持つようになる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
イントロダクション
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(授業時間外の学習/ Assignments)
予習:授業前にテキストを熟読し,参考文献にあたるなど,あらかじめ事前学習をするようにしてください(1時間程度)。 復習:テキストや授業の中で紹介された参考文献を参照してください。また,各回の授業テーマに関係する文献・資料を自ら調べて学習するようにしてください(1時間程度)。
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(実施回/ Week)
2
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(内容/ Contents)
民主主義と独裁者
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
3
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(内容/ Contents)
民主主義の門番
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
4
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(内容/ Contents)
民主主義規範
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
5
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(内容/ Contents)
民主主義体制の崩壊過程
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
6
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(内容/ Contents)
民主主義を支える諸制度
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
7
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(内容/ Contents)
アメリカ政治の不文律
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
8
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(内容/ Contents)
トランプ政権
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
9
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(内容/ Contents)
民主主義を護る
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
10
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(内容/ Contents)
個人報告(1)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
予習:授業前に報告テーマに関して事前学習をするようにしてください(1時間程度)。 復習:報告の中で紹介された参考文献を参照してください。また,各回の報告テーマに関係する文献・資料を自ら調べて学習するようにしてください(1時間程度)。
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(実施回/ Week)
11
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(内容/ Contents)
個人報告(2)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
12
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(内容/ Contents)
個人報告(3)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
13
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(内容/ Contents)
個人報告(4)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
14
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(内容/ Contents)
個人報告(5)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
個人報告(6)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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基本的にはテキスト輪読の形式をとりますが,受講者の問題関心に応じて個別テーマでの報告を加えていくことにします。 学期中,1人数回(回数は受講者数に応じて変わります),テキストや自分の研究内容について授業の中で報告することになります。そのために授業時間外の学習として,報告者はテキストにもとづく報告や個人報告についてしっかりと準備をしてください。また,報告者以外の受講者についても,テキストをしっかりと読み込んだうえで,必要に応じて参考文献などにあたって報告内容に関する知識を得るようにしてください。 なお,受講者の希望により,授業計画を若干変更する可能性があります。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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40%
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出席
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報告など
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40%
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報告内容の明確さ
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授業への貢献度
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20%
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質問・意見などディスカッションへの積極的参加
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<テキスト/Textbook>
スティーブン・レビツキー,ダニエル・ジブラット 『民主主義の死に方-二極化する政治が招く独裁への道-』 (新潮社、2018)
ISBN:9784105070618
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受講者は授業開始までに各自テキストを用意してください。
<参考文献/Reference Book>
授業の中で適宜紹介します。
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