シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307801-001 

△経済原論(商)-1
Principles of Economics-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  森田 雅憲

<概要/Course Content Summary>

この講義の目的は,私たちが日常接している経済がどのような仕組みで動いているのかを,体系的かつ論理的に理解することである。経済活動とは,つまるところ人々の物的な豊かさを求める活動と言い換えることができるが,このテーマをめぐって,これまでいろいろな学説が生み出されてきた。この講義では,主要な学説を<いったいわれわれの社会の豊かさのルーツはどこにあるのか>という統一した視点から比較検討する。標準的なミクロ,マクロの経済学は,部分的にしか取り上げられないので,それらについては,「ミクロ経済学」「マクロ経済学」を履修されたい。

<到達目標/Goals,Aims>

事実について詳しく知っていることはもちろん重要だが,知っている事実を体系的整理し,事象のより深い理解や将来の予測に役立つものが理論である。経済学の基本原理を学ぶことで,経済事象について理論的・抽象的思考ができるようになることが目標である。そして現代のこの物的豊かさのルーツについて理解を深めること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) 序章 「何が問題なのか」…経済学の課題と方法  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』序章 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 第1章「売りと買いとの差」…「もうけ」のルーツとしての交換  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第1章 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 第2章(1)「大地の恵み」…富のルーツとしての農業生産  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第2章 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 第2章(2)        …産業連関と生産活動  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第2章,補論 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 第3章(1)「労働の果実」…A.スミスの経済発展論  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第3章, 第1節 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 第3章(2)       …投下労働価値と所得分配  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第3章, 第2節 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 第3章(3)       …投下労働価値論の意義と限界  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第3章, 第3節 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 第4章(1)「個人が感じる満足感」…効用概念と合理的意思決定            (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第4章, 前半 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 第4章(2)           …予算制約と合理的行動  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第4章, 前半 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 第4章(3)           …市場と資源配分の効率性  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第4章, 後半 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 第4章(4)           …市場の現実問題と限界問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第4章,後半 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 第5章(1)「収入に先立つ支出」…投資の意味  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第5章,前半 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 第5章(2)          …マクロ的循環構造  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第5章,前半 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 第5章(3)          …投資変動と経済活動  (授業時間外の学習/ Assignments) 『入門経済学』第5章,後半 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 特記事項なし。 

動画での講義はテキストの章順にしたがって進めるが,各動画の通し番号とシラバス記載の実施回とは必ずしも対応していない。各動画の内容とシラバス記載の各実施回の説明を照らし合わせて,適宜,学習を進めていくこと。また,各動画は内容的に区切りの良いところで編集しているので,録画時間は1時間~1時間40分の範囲内で長短がある。 
 
毎週の講義時間(月曜日5講時)はZoomによるOffice Hourとする。質問などがある場合は,この時間を利用すること。ただしOffice Hourの同時アクセス可能数は100名である(先着順)。Office Hourへのアクセス方法は,下記に記載のWebサイトに掲載している。なお,Office Hourへの参加は任意であり,成績評価とは関係しない。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末レポート試験  100%  記述の論理性,基本的知識の有無,考察の深さ 

題意に沿った解答をしていることが基本。自分なりの考察がしっかり記入されていると,なお望ましい。

<テキスト/Textbook>

森田 雅憲 著  『入門経済学-オイコノミカ-』増訂版  (ミネルヴァ書房、2014) 経済学の歴史を「豊かさのルーツ」を求める知的営為として系統立てて述べた入門書。増訂版は旧版とは異なる叙述や追加した内容あるいは新しい図が含まれているので,利用にあたっては注意が必要。 

 

 

 

 

 

<参照URL/URL>

http://animus.doshisha.ac.jp/ 
 

<備考/Remarks>

資格試験などで出題される標準的なマクロ・ミクロの理論を理解するには,本講義だけでは不十分である。別途「ミクロ経済学」および「マクロ経済学」を履修することを勧める。 
 
上記URLのWebサイトにアクセスし,講義動画を視聴するためにはIDとパスワードが必要である。それらについては,9月下旬にDUETもしくはe-classのメッセージで受講生に直接連絡する予定である。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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