シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△司法特講(刑事法系)2
Introduction to Criminal Law 2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  四方 奨

<概要/Course Content Summary>

(授業の方針) 
 この科目は,具体的な事例問題を解きながら,刑法の基本的事項に関する理解を深めるとともに,結論に至る法律的な思考過程を書面に書き表す能力等を習得することを目的とするものです。法科大学院への進学を希望する学生を主な対象としていますが,法科大学院への進学を考えていない学生も歓迎します。 
 刑法を学ぶにあたり,基本的事項を知ることや覚えることの重要性は,否定できません。 
 しかし,どれだけ多くの刑法の判例や学説等の知識を記憶していても,具体的な事案を検討して,何が問題になっているのかを判断できなければ,問題を解決して,結論を下すことはできません。結論を出すことができても,その結論は,法律的な思考過程に則って導き出されたものである必要があります。 
 また,いくら自分では刑法の判例,学説や考え方を理解できていると思っていても,理解できていることが読み手にも分かるかたちで書面に書き表されていなければ,理解していないに等しい評価を受けることもありえます。 
 そこで,この科目では,刑法の基本的事項について,具体的な事案との繋がりや,法律的な思考過程が読み手にも伝わる表現方法等を意識しつつ,できる限り分かりやすい言葉を用いて説明する予定です。 
 秋学期は,刑法各論を扱います。 
 
(授業の進め方) 
 スライド(パワーポイント)を使いながら,具体的な事案を検討し,要点の説明を交えて,事例問題の解答方法や答案内容を指導します。基本書や通常の講義だけでは理解しづらい点,学生が間違えやすい点などを中心に,刑法各論の基礎と応用を解説します。 
 ただし,具体的な授業のテーマや進め方は,受講生の希望により変更することがあります。 
 なお,秋学期は,春学期と異なり,Zoomを用いて,双方向オンラインリアルタイム型で授業を行います。

<到達目標/Goals,Aims>

学生が,具体的な事案の分析を踏まえて,刑法各論の基本的事項に関する理解を深めるとともに,結論に至る法律的な思考過程を書面に書き表すことなどができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 概説  (授業時間外の学習/ Assignments) 必要に応じて,基本書等を読む 
(実施回/ Week) 第2回~ 
 第8回 
(内容/ Contents) 個人的法益に対する罪  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,テキストの事例問題の検討 
復習として,授業中に配付した資料や基本書等の熟読 
(実施回/ Week) 第9回~ 
 第10回 
(内容/ Contents) 社会的法益に対する罪  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,テキストの事例問題の検討 
復習として,授業中に配付した資料や基本書等の熟読 
(実施回/ Week) 第11回~ 
 第13回 
(内容/ Contents) 国家的法益に対する罪  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習として,テキストの事例問題の検討 
復習として,授業中に配付した資料や基本書等の熟読 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 統括  (授業時間外の学習/ Assignments) 必要に応じて基本書等を読む 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 講評  (授業時間外の学習/ Assignments) 必要に応じて基本書等を読む 

授業の進行状況等に応じて,講義内容等は変更されることがあります。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末筆記試験  100%  具体的事案を通じて,刑法の基本的事項に関する知識・理解力,事案分析能力,法的思考能力及び表現力等を評価します。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
22 77.3 13.6 9.1 0.0 0.0 0.0 3.7

<テキスト/Textbook>

佐久間修  『新演習講義刑法』 (法学書院、2009)

 

井田良ほか  『刑法事例演習教材』第2版  (有斐閣、2014)

 

<参考文献/Reference Book>

第1回目の講義で説明します。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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