<概要/Course Content Summary>
本演習では,3年次演習での学習の成果をふまえ,4年間の大学生活の集大成として独自の研究に取組み,良い結果が出ればそれを論文にまとめる。春学期は学術論文執筆の参考となる論文を,報告担当者を決めずに毎週1本ずつ輪読する。その際には,あらかじめ授業でたずねられる質問が示されるので,学生は指定された論文を読んでそれらに答えられる準備をすること。秋学期は3年次演習のときと同じ形式で個人またはグループごとに自分の関心にしたがって研究を行う。 この演習が重視するのは,「科学的」な論文の書き方である。ここで「科学的」とは,仮説検証型の論文ということである。アメリカ流の現代政治分析の分野では,論文の構成に一定の型が存在し,いったんその型を身につければ,あとは研究成果をその型に流し込むことによりほぼ自動的に論文が書けるようになる(ただしこれは必ずしも良いこととは限らないが)。 また,こうした「科学的」な論文の長所として,読者に対して無駄なく簡潔に主張を伝えることができるということが挙げられる。すなわち,論文の「問いは何か」,「それに対する答えは何か」,「その問いがどのように新しく興味深いのか」を明確に伝えることができる。こうしたスキルは学術界のみならず,実社会でも役に立つことであろう。 *****2020年8月28日追記****** 秋学期については対面形式で実施するが,新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては学期途中でZoomを用いたオンライン授業に移行する。
<到達目標/Goals,Aims>
1. 学術論文として一定のクオリティをもつ論文を完成させる。 2. 一般読者にも理解可能で興味を持ってもらえる論文を完成させる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
春学期
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
イントロダクション
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
2-15
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(内容/ Contents)
学術論文の輪読
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(授業時間外の学習/ Assignments)
指定された論文を読んで,質問に答える準備をする。
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(実施回/ Week)
秋学期
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(実施回/ Week)
1-15
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(内容/ Contents)
研究プロジェクトの実施
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(授業時間外の学習/ Assignments)
研究を随時進める。
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<成績評価基準/Evaluation Criteria>
質問への解答
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70%
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文献に関する質問への解答が的確か。
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授業への参加
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30%
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授業に毎回参加し,議論に出席したか。
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コツコツ積み重ねられているかどうかが重要です。
<参考文献/Reference Book>
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