シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307707-133 

△4年次演習3(民法)-133
Seminar for Seniors 3-133
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  川和 功子

<概要/Course Content Summary>

 このクラスは,3年次演習から継続履修する学生の登録を優先して認めますが,他の学生の履修も認めます。 
 特別法を含む民事法の諸問題について受講生が個人またはグループで興味のある判例,テーマを選択し報告を行います。興味のあるテーマが決まっていない場合でも,検索演習において興味のあるテーマが見つけられるよう指導します。報告後,質問の時間を設けてより深く判例を理解し,そのうえで,ディスカッション,ディベート等を行い,最終的には卒業論文を作成することを目的とします。社会人となる前に文章を書く能力を身につけることは大事なことだと考えています。 
  あわせて弥永真生『法律学習マニュアル』(有斐閣),広中俊雄他編『法律論文の考え方書き方』(有斐閣)等を参考にLEX/DB, MAGAZINEPLUS, BOOKPLUS, LEXISなどの検索演習,学界回顧などを参照して文献検索,文献引用の仕方を含むレポート,論文作成についての指導も行います。 民事法の諸問題について自分自身が問題意識をもち,興味のあるテーマについて勉強していきたいと望む意欲のある受講生,他の受講生のテーマについても興味を持ち,共に勉強していく意欲のある受講生を歓迎します。全員が気楽にディスカッションできるようなフレンドリーな雰囲気のゼミをめざします。年度の終わりには原則として卒業論文の作成をめざします。 
 過去の受講生のテーマは,「診療契約に基づいて医療機関に要求される注意義務の程度について」,「治療について患者の同意を得るための説明義務について」,「不倫相手への包括遺贈は公序良俗に反するのか」「不動産売買における物件の日照,通風などの説明義務」,「過労自殺の法的問題」,「エホバの証人輸血拒否事件」「コンニャクゼリーによる死亡事故と製造物責任法」,「不倫をした有責配偶者からの離婚請求」,「凍結精子によって夫の死後に生まれた子供の認知」,「賃貸借契約の終了・退去に伴い,敷金は返還してもらえるのか」,「未成年の子が利用したダイヤルQ2の通話料の請求と信義則」,「夫婦の別姓を認めない民法の規定は合憲か」,「非嫡出子の相続」,「大学に合格後いったん支払った入学金,授業料は入学を辞退した後に返還されるのか」,「認知症患者が線路内に入った場合の鉄道事故における監督責任」,「クロレラチラシ配布差止めと消費者契約法12条の「勧誘」の意味」「テレビ発火事件と製造物責任法」「インターネット掲示板における名誉棄損」,「女性の再婚禁止期間」,「介護施設における安全配慮義務」「インターネット検索サイト「グーグル」に表示された犯罪歴削除の仮処分申し立て」等。 
 全員が気楽にディスカッションにできるようなフレンドリーな雰囲気のゼミを目指します。交流を深めるため茶話会,昼食会,コンパ,2,3回生との縦コンなどを行う予定です。弁護士,公務員,会社員,企業法務の担当者などが仕事について語るキャリアセミナーや,4回生が就職活動について報告,就職活動についてアドバイスする就職セミナーも行う予定です。さらに,企業の法務部の訪問,官庁主催の消費者法関連のシンポジウム参加,裁判所の見学などのフィールドトリップを行い,法律が社会のなかで実際どのように機能しているかについての理解を深めていきます。

<到達目標/Goals,Aims>

判例研究のレジメを作成すること,報告をもとにディスカッションを行うこと,文献検索,引用方法などレポート作成の基本について学習し,無理なくレポート,論文が作成できるようになること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1-2,3 回  (内容/ Contents) 報告打ち合わせ等  (授業時間外の学習/ Assignments) 1~2時間程度の予習・復習 
(実施回/ Week) 2,3 回目以降15回目まで 
※春・秋ともに 
(内容/ Contents) 個人あるいはグループ報告  (授業時間外の学習/ Assignments) 1~2時間程度の予習・復習 

詳細については授業開始時に相談の上決定

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  70%  出席,課題の達成度 
期末レポート(卒業論文)  30%  提示された課題に関して適切な内容であるかどうか 

<テキスト/Textbook>

  テーマごとに指示します。 

 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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