<概要/Course Content Summary>
このクラスは,3年次演習からの継続履修のみ認める。 この演習クラスでは,経済犯罪を中心に,現代社会を取り巻くさまざまな問題への刑法上の対応について,刑法解釈論上の重要論点をふまえながら検討します。取り上げる課題としては,授業計画にあげた判例を予定していますが,どれだけの課題を扱えるかは,受講者の人数などにもよるので,最終的には最初の時間に受講者と相談の上で決定します。
<到達目標/Goals,Aims>
刑法に関する高度な知識を正確に修得できるようになります。 刑法に関する最新の重要判例および学説の意義を深く正確に理解できるようになります。 報告の準備を通じて,グループワークで的確に自らの役割を果たすことができるようになります。 物事を,多面的に捉え,論理的に分析することができるようになります。
<授業計画/Schedule>
授業は各学期15回行います。各学期の前半は,班単位での報告準備(グループワーク)に十分な時間を割きたいと考えています。 演習の進め方は,毎回1つのテーマを扱い,あらかじめ決めておいた担当の班が,具体的な事件の紹介や刑法上の問題点の分析を行います。そのうえで,全体でディスカッションを行うことにします。具体的なテーマは,登録者と相談して決めますが,授業計画で掲げたようなテーマを予定しています。 ①ライブドア事件 ②村上ファンド事件 ③国際航業事件 ④リクルート事件 ⑤長銀特別背任事件 ⑥日債銀特別背任事件 ⑦ヤクルト・デリバティブ取引事件 ⑧末野興産事件 ⑨Winny事件 ⑩五菱会ヤミ金融事件 毎週の授業時間以外にも,報告の準備には,班単位で,あるいは個人で,多くの時間を割く覚悟で臨んでくれることを望んでいます。また,コンパなどを行い,ゼミ生間の交流も深めていきたいと考えています。こうしたゼミのあらゆる行事に積極的に参加する意欲のある者の参加を望んでいます。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
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平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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80%
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発表担当の際の取り組み方および毎時間のディベイトへの参加姿勢(毎回出席は当然の前提とする)を10段階で評価し,5倍にする。
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期末レポート試験・論文
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20%
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問題意識,着眼点,従来の議論の整理,自説の展開がなされているかを10段階で評価し,5倍にする。
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