<概要/Course Content Summary>
当該演習では,西洋政治思想史の視点を用いることで,過去から現代にかけての政治学的な諸問題を考察する。演習全体を通じて,思想史という「過去」の知的遺産が,「現代」に語りかけるメッセージを読み解いていく。そのため,このゼミでの大まかな目的は,西洋政治思想史に関わる様々な論点と視座を網羅的に理解し,受講生が「政治的な問い」を歴史的・理論的に分析するための基礎を養う部分にある。かかる目的を達成するにあたり,当該演習は,二つのパートから構成される。 前半部分では,西洋政治思想史(場合によっては現代政治哲学)に関連した概説書・入門書・新書を読解し,思想史を理解するための基礎的な知識・方法論を修得する。その際,権力,自由,正義,共同体,公共性,宗教,ジェンダーといった西洋政治思想史の主要論点を取り上げることで,受講生それぞれが,自らの問いを発見することを目指す。そのうえで,後半部分では,各自の問いを深めていくために,西洋政治思想の「古典」の読解に挑戦する。前半と後半の講読文献は,受講生の関心・意欲等を考慮のうえ決定する。 演習では,思想史に対する理解を深めると同時に,各自が主体的に思考し,他者を尊重しながらディスカッションを行うためのスキルや,レジュメ・レポート作成能力を身につけていく。また,政治思想(あるいは政治哲学)への関心を深めていくために,希望に応じて,文献講読だけでなく,ビデオ鑑賞や課外授業の実施を行う。 なお,当ゼミは,三年次以降継続されない点に留意すること。
<到達目標/Goals,Aims>
1)西洋政治思想史の視点から,政治や社会について幅広く考えることができるようになる。 2)西洋政治思想史の学習を通じて,自ら問いを発見し,その問いに対して主体的な意見を形成できるようになる。 3)グループディスカッションを通じて,他者の意見・立場を尊重し,自発的な発言をできるようになる。 4)読書習慣を身につけ,多様な知的関心を持てるようになる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
オリエンテーション:自己紹介。授業の進め方,成績評価基準,スケジュール,講読文献と発表分担の相談。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
テキストの読解
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(実施回/ Week)
2-9
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(内容/ Contents)
文献講読1:西洋政治思想史の概説書等の読解,発表,議論。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
テキストの読解ならびに授業内容の予習・復習
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(実施回/ Week)
10-14
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(内容/ Contents)
文献講読2:西洋政治思想史の「古典」の読解,発表,議論。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
テキストの読解ならびに授業内容の予習・復習
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
まとめ:講義全体の振り返り。レポート作成の相談会。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
テキストの読解ならびに授業内容の復習
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・発表の準備や期末レポートの作成も授業時間外の学習とする。 ・受講生の人数・関心・意欲等に応じて,授業計画に適宜変更を加える場合がある。 ・文献講読以外の授業時間をもうける場合がある。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
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平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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70%
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単に出席・発表するだけではなく,議論に積極的に参加し,主体的な学びを行なっているかを評価する。
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期末レポート試験・論文
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30%
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選択したテーマについて各自が学習し,その内容を整理・理解し,主体的な意見を形成できているかを評価する。
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<テキスト/Textbook>
テキストは,第一回目の授業時に指示する。
<参考文献/Reference Book>
参考文献は,授業内で必要に応じて指示する。
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