シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307701-124 

△2年次演習(国際政治学)-124
Seminar for Sophomore-124
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  大矢根 聡

<概要/Course Content Summary>

 近年の国際関係の重要な問題をとりあげ,ディベートをおこなう。ディベートは,国際的現象を理解し,自分なりの考えを築き,また多様な考えを知るための手がかりになり,入門的な方法として適切だと思われる。なお,ディベートを行った経験がない受講生も想定し,初歩な段階から次第に本格的なディベートへと誘導してゆく。ディベートでは,ただ自説を訴えるのではなく,担当者間で協力して緻密な調査を行い,客観的・論理的な議論を作成し,それを説得的にプレゼンできるようにする。 
 まず,初歩的な作業として,ディベート・チーム毎に(1)特定の国際問題をめぐる日本の立場について,そのメリットとデメリットを検討し,自由に指摘し合う。また,(2)その根拠となる歴史的・統計的な事実,他の国々の対応,国際的動向,さらには国際関係の理論に基づく考え方について,協力して資料を探し,主張を組み立ててゆく。その上で,実際にディベートを実施する。ディベートは,一定のメソッドに基づいて実施し,(a)立論,(b)反対尋問,(c)反駁,(d)最終弁論という展開を辿る。最後に,ディベーター以外の参加者がレフェリーとなって,ディベートの勝敗を判定する。  
 ディベートのテーマには,近年の国際関係の重要な問題のうち,日本が直面している争点を幅広く取り上げる。例えば,北朝鮮による核開発への対応,台頭する中国への対応,発展途上国に対する援助,外国人労働者の導入,地球環境問題への対応などをめぐる争点である。 
 また,受講者の希望に応じて,他大学との合同ディベートや政府・国際機関・マスメディア等への見学などを含めて,イベントも実施する。受講にあたっては,国際関係入門を履修していることが望ましいが,条件ではない。 

<到達目標/Goals,Aims>

1.ディベートを通じて,国際関係の様々な問題について基本的な知識や考察方法を獲得し,自分の考えを築けるようにする。 
2.ディベートを通じて,国際的現象を客観的,分析的に論じられるようにする。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1.  (内容/ Contents) オリエンテーション(演習の活動内容,ディベートに関する説明)  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読み,自分の担当すべきテーマを検討する。 
(実施回/ Week) 2.  (内容/ Contents) ディベート・テーマの解説,ディベート・メンバーの決定  (授業時間外の学習/ Assignments) ディベート・チーム毎に調査・検討のスケジュールを作成する。 
(実施回/ Week) 3~14.  (内容/ Contents) ディベート(毎週,異なるテーマについてディベートを実施する)  (授業時間外の学習/ Assignments) ディベートに備えて,チーム毎に立論の作成,反駁等の準備作業を進める。 
(実施回/ Week) 15.  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments)  

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,グループ作業の成果等)  70%  出席状況,議論への参加状況。 
クラスで発表など  30%  ディベートにおける議論。 

担当するディベート・テーマに関して,事前に十分な調査をし,論理的な主張を展開できたかどうか。

<参考文献/Reference Book>

講義中に多数の文献や情報を紹介する。

 

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