<概要/Course Content Summary>
本演習では,今日の国際社会に関する包括的な理解を目指しつつ,その中でも特に国際組織に焦点を当てた研究を行う。国際関係の基本単位が今日においても依然として主権国家であることは当然であるが,近年,その影響力あるいは活動領域を増大させつつある国際組織を考察することによって,新たな国際関係の枠組みの形成の可能性を探ろうとするものである。そのため,本演習では,国際組織を通してみた国際社会の枠組みを理解するための基礎教養を培い,国際組織がいかなる変容を遂げ,いかなる活動を展開してきたかを観察する予定である。個々の国際組織(たとえば,国連,EU,ASEAN等),国際組織の一般的理論あるいは国際組織の発展史など国際組織をキーワードとする研究を行うことによって,国際関係の諸相を規定する諸要因を解明し,国際関係の総合的把握を目指していく。また演習の基本であるレジメの作成,報告の仕方,論文作成の技法の修得なども副次的な目的とする。
<到達目標/Goals,Aims>
本演習は,以下の目標を持って進める。 1.論文検索やレジメ作成のために必要な基礎技術を習得する。 2.各人の問題関心に基づいて具体的な研究テーマを設定し,研究を進める。 3.各研究グループがテーマごとに報告を行う。 報告担当者以外は,報告の論点を理解し,それを深めるための議論に参加する。 4.期末の課題として,研究論文(2000字程度)を作成する。 なお,上記の目的のために,毎回の講義に関しては以下の点に留意されたい。 ・報告は,30分以上1時間以内とする。 ・報告終了後,報告内容に関する質疑応答時間を設ける。 ・質問あるいは意見に対しては,報告グループ全員が責任を持って回答すること。 ・報告者以外の参加者は事前に報告題目に関する意見や質問等を準備しておくこと。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
ガイダンス
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第2回ー第15回
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(内容/ Contents)
研究報告と討議報告
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(授業時間外の学習/ Assignments)
報告の事前準備
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本演習は以下の日程で進める。なお,毎回の講義に関しては以下の点に留意されたい。 ・報告は,30分以上1時間以内とする。 ・報告終了後,報告内容に関する質疑応答時間を設ける。 ・質問あるいは意見に対しては,報告グループ全員が責任を持って回答すること。 ・報告者以外の参加者は事前に報告題目について,意見や質問等を準備しておくこと。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(報告)
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60%
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報告内容の完成度及びプレゼンテーション自体の工夫(わかりやすさ等)
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平常点(質疑応答への参加)
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20%
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報告者への質問等による討議への参加
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期末論文もしくはゼミ合宿
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20%
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本演習において報告した内容を論文形式にしてまとめる。研究内容の充実度及び論文作成技術の修得度
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特記事項
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・報告の回に欠席した報告者は,特別の事由がない限り報告したものとみなさない。 ・出席のみは点数に加算しないので注意すること。 ・公欠,病欠などの正当な理由による欠席以外は,原則として一切認めない。
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<テキスト/Textbook>
辰巳 浅嗣,鷲江 義勝編著 『国際組織と国際関係』 (成文堂、2003)
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