シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307701-101 

△2年次演習(憲法)-101
Seminar for Sophomore-101
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  太田 裕之

<概要/Course Content Summary>

 このゼミでは,憲法の基本的な判例を素材にゼミ討論を行うことで,法的なものの考え方や分析力を身につける訓練をする。毎回各グループで報告を行うが,その際同一又は類似の争点を持つ判例を二つ以上検討してもらう。そしてリーディングケイスの論理とその後の判例の論理を比較・検討し,結論が異なっている時にはどのような事実的要素が異なる結論を導いたのか,またリーディングケイスの判決理由の射程はどこまであると考えられるのか,などの点について考える。 
 テキストは,判例百選などの要約版ではなく,最高裁判所判例集などのオリジナル版を用いる。そのため予習すべき量は毎回かなりの量になることを覚悟しておいて欲しい。この予習を行う時間的余裕のない者の登録はお断りする。またものの書き方を学ぶために,学期末に特定のテーマについてのレポート提出を義務づける。 
 11月には,早稲田大学法学部の英米公法ゼミとの合同合宿を行うのでそれにも参加すること。「月に一度のコンパ,学期ごとの旅行」によって,楽しみながら憲法の学習ができるようにしたい。  
 なお過去のデータからは,このゼミに登録する学生は法曹志望,公務員志望のものが50%を超えるので,これらの職種を希望する学生の登録を推奨する。

<到達目標/Goals,Aims>

憲法の主要な判例について学ぶことによって,当事者のかかえていた切実な問題がどのように憲法訴訟に発展したかを知り,あわせて裁判所がその問題についてどのような解決を与え,学説がその解決についてどのような評価を行っているのかを知ること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1週  (内容/ Contents) 自己紹介,班分け,報告手順の説明,評価方法説明,幹事選任など  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第2週  (内容/ Contents) 人権の私人間効力  (授業時間外の学習/ Assignments) 班で事前に担当を決め,報告について相談し,レジュメを用意すること 
(実施回/ Week) 第3週  (内容/ Contents) 外国人の人権享有主体性  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第4週  (内容/ Contents) 在監者の人権  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第5週  (内容/ Contents) 法人の人権  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第6週  (内容/ Contents) 平等権  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第7週  (内容/ Contents) 信教の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第8週  (内容/ Contents) 政教分離  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第9週  (内容/ Contents) 報道の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第10週  (内容/ Contents) 名誉毀損  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第11週  (内容/ Contents) 職業選択の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第12週  (内容/ Contents) 社会権  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第13週  (内容/ Contents) 参政権  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第14週  (内容/ Contents) 未定  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第15週  (内容/ Contents) 未定  (授業時間外の学習/ Assignments)  

取り上げる判例についてはシラバスで指示します。この授業は,対面授業とリアルタイムオンライン授業の混合(ハイブリッド)形態で行います。ゼミ生の皆さんは,指定された教室に集まって授業を受けます(対面授業)。その際,持ち込まれたパソコンやスマホでZOOMに接続し,自宅にいる担当者とリアルタイムオンラインで授業を行います(リアルタイムオンライン授業)。担当者は,ZOOMを使って授業を行いますが,太田の授業の様子やホワイトボードなどは,教室のモニターに大きく映し出せるようにするつもりです。 
 
[授業時間外の学習] 
新聞を毎日必ず読み,法律関係の,特に憲法に関する記事があればそれを必ずチェックすること。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)  40%  討論にどれだけ参加し,どのような意見を述べたか,発表時の質問に対する受け答えはどのようなものであったかなど 
期末レポート試験・論文  60%  視点の面白さ,展開性 

<テキスト/Textbook>

  教室で配布,指示する。 

 

<参考文献/Reference Book>

長谷部・石川・宍戸編  『憲法判例百選Ⅰ,Ⅱ』第7版 (有斐閣、2019)
 

<備考/Remarks>

ZOOMを使うことの性質上,プライヴァシィに配慮し,基本的にZOOM画面を録画することはしません。またコロナの感染状況により,ゼミ生が対面で教室に集まることが困難になった場合は,全面的にZOOMによるオンライン授業に移行する可能性があります。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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