シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307632 

△議会政治論
Parliamentary Politics
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  西澤 由隆

<概要/Course Content Summary>

[新型コロナ禍に対する対応について(2020.09.09 追記)] 
【教室での対面授業が前提】 
・教室での対面授業を前提とします。また,アクティブラーニングの手法(小グループでのディスカッションが中心)を採用します。したがって,「ネット配信の併用」は困難です(つまり,対面授業に参加する以外の方法で授業を受講することはできません)。 
 
【全面オンラインと変更する可能性】 
・ただし,新型コロナの蔓延状況によっては,全面オンラインと変更する可能性があります。 
・あるいは,受講生間の感染確率を十分に小さくすることが難しいと判断した場合にも全面オンラインと変更します。受講生間の距離を十分に保ちながらディスカッションが可能かは,実施してみないと分からない部分があります。そして,それが難しいと判断した場合は,オンラインでの実施に変更します。 
 
【全面オンラインとなった場合】 
・全面オンラインとなった場合,講義部分は動画のオンデマンド配信とします。しかしながら,グループ活動については,動画のオンデマンド配信による対応はできません(リアルタイムオンライン形式の受講方法のみに限定されます)。 
・なお,この授業の毎週の進め方は,次の2つのパターンとなります(対面授業の場合でも,これは同様です)。 
 
パターンA)前半:講義(A-L),後半:グループ活動(A-G1) 
パターンB)前半:グループ活動(B-G2),後半:グループ活動(B-G3) 
 
・「バターンAの講義(A-L)」はストリーミングによる配信をします。各自,都合の良い時(ただし,事前)に視聴を済ませておいてください。 
・グループ活動は,いずれもZOOMを使って実施します。 
・「パターンAのグループ活動(A-G1)」はリアルタイムとし,月曜1時間目(9:00-9:45)実施を想定しています。 
・「パターンB前半のグループ活動(B-G2)」もリアルタイムとし,同じく,月曜1時間目(9:00-9:45)実施を想定しています。 
・「パターンB後半のグループ活動(B-G3)」については,グループごとに実施時間を決めていただきます。もちろん,(B-G2)に続けて,月曜1時間目の後半(9:45-10:30)に実施することも可能です。 
・上記のグループ活動の内容は,後日,毎回,担当者に報告をしてもらいます。報告の方法については,あらためて説明します。 
 
【評価方法については変更なし】 
・評価方法については,すでにアナウンスしているとおりで,変更はありません。 
 
【担当者との連絡】 
・担当者との連絡(質問,授業動画のオンデマンド配信用URL通知など,すべて)は,e-Classを利用します。 
・レポートの提出先もe-Classに限定します。 
・授業に関連した資料は,Webdiskから配信します。WebdiskのURLも,e-Classで連絡します。 
 
以上  
 
 
 本講義の目的は,2つある。第1には,日本の国会の機能について理解すること。そして,第2には,その際に,批判的に検討するノウハウを修得してもらうことである。 
 国民の政策的選好が選挙を介して集約され,それが国会での審議をとおして法案として具体化されるという間接民主主義のメカニズムを思い起こすとき,国会の重要性については疑う余地がない。「国会は,国権の最高機関」であると日本国憲法(第41条)に規定するとおりである。では,日本の国会が期待されてるように機能しているのか。じつは,課題は多く,「国会の活性化」が叫ばれて久しい。 
 そこで,何が問題なのか,そして,そのことについて研究者はどのような説明をしているか,さらには,有権者としてはそれらの課題にどのように向き合うことが必要なのかを考えたい。 
 第2の目的は,このような課題に取り組むとき(あるいは,国会の機能についての検討だけでなく,政治過程全般についての疑問に答える時)のノウハウを身につけてもらうことである。そのために,この授業ではアクティブ・ラーニングを試みたい。 
 以下の授業計画にもあるように,5人前後の小グループ(メンバーはくじで決定)によるグルーブ・ワークを基本として,学生諸君で,1)課題を発見し,2)先行研究を精査し,3)意見交換をする中で自分の意見を整理し,4)それを報告書(小レポート)としてまとめるというサイクルを繰り返すことになる。「講義科目」ではあるが,授業を聞いてノートを取るだけでは「十分」としない。その意味で,覚悟をして授業に臨んでほしい。

<到達目標/Goals,Aims>

議会を中心とした政治過程の理解と,その学習方法の修得

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) Part 1  (内容/ Contents) イントロダクション  (授業時間外の学習/ Assignments) ------- 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講義の進め方  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題図書の通読 
(実施回/ Week) Part 2  (内容/ Contents) グループ・ワーク(GW)のツール  (授業時間外の学習/ Assignments) ------- 
(実施回/ Week) 2-5  (内容/ Contents) 研究ノートの作り方/アイデア整理のためのAPP・Webサイト  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題図書の通読 
(実施回/ Week) Part 3  (内容/ Contents) 国会の機能についてのブレイン・ストーミング  (授業時間外の学習/ Assignments) ------- 
(実施回/ Week) 6-7  (内容/ Contents) ブレイン・ストーミング :「パズル」の抽出  (授業時間外の学習/ Assignments) 課題図書の通読 
(実施回/ Week) Part 4  (内容/ Contents) 応用 1:パズル1  (授業時間外の学習/ Assignments) ------- 
(実施回/ Week) 8-10  (内容/ Contents) 先行研究の見解の整理/仮説の検討/検討結果のまとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) レポート作成 
(実施回/ Week) Part 5  (内容/ Contents) 応用 2:パズル2  (授業時間外の学習/ Assignments) ------- 
(実施回/ Week) 11-13  (内容/ Contents) 先行研究の見解の整理/仮説の検討/検討結果のまとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) レポート作成 
(実施回/ Week) Part 6  (内容/ Contents) 口頭報告  (授業時間外の学習/ Assignments) ------- 
(実施回/ Week) 14-15  (内容/ Contents) プレゼンテーション1/2  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートの口頭報告 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

第1レポート(3,000字以内)  30%  授業内容の理解 
第2レポート(5,000字以内)  50%  授業内容の理解(第1レポートからの進展度) 
口頭発表(1人5分)  20%  個人研究の内容を口頭で伝える 

グループ・ワークに対する積極的な参加を前提として,2つの小レポート,その口頭発表で評価。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
15 46.7 6.7 0.0 0.0 46.7 0.0 2.1

<参考文献/Reference Book>

・岩井奉信 1988.『立法過程』東京大学出版会. 
・川人貞史他 2001. 『現代の政党と選挙』有斐閣.  
・大山礼子 2003. 『国会学入門,第二版』三省堂. 
・増山幹高 2003. 『議会制度と日本政治』木鐸社. 
・建林正彦 2004. 『議員行動の政治経済学』有斐閣. 
・中島誠 2014. 『立法学―序論・立法過程論,第3版』 法律文化社. 
・建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史 2008. 『比較政治制度論』有斐閣. 
・レイプハルト 2014. 『民主主義対民主主義,原著第2版』勁草書房. 
・川人貞史 2015. 『議院内閣制』東京大学出版会. 
・増山幹高 2015. 『立法と権力分立』東京大学出版会. 
・待鳥聡史 2015. 『代議制民主主義:「民意」と「政治家」を問い直す』中公新書.

 

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