シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307607 

△国際機構論
International Organizations
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  寺田 貴

<概要/Course Content Summary>

 本講義は,グローバルガバナンスとリージョナルガバナンスの関連性,非関連性を機能と規範の観点から探り,国際政治経済の動向に対する理解を深めることを目的とします。特に対立関係を含む国際問題である通商,金融,人権,紛争,海洋領域の5分野を,関連機構・制度とそれを統治する規範・ルールの成り立ち,実際に適応されたケースの分析を通して理解を深めていきます。 
 またリージョナルガバナンスに関しては日本が位置するアジアに焦点を当て,先の5分野においてアジアの機構・制度がいかに対応してきたか,グローバルガバナンスの影響をいかに受けているか(否か)を考察し,アジアの政治経済問題の理解にも役立つようにします。またバイラテラルのアプローチ(2カ国間制度)が発展している分野(通商や安保)もあり,最終的にマルチ,リージョン,バイの3層ガバナンスにおける相互関連性・非関連性の理解を促していきたいと考えています。

<到達目標/Goals,Aims>

1)様々な国際機関の目的,機能,成り立ち,限界を知り,国際秩序のあり方を考える上での参考知識とできる。 
2)それぞれの国際機関に対する日本の関心や利益を知り,日本外交における多国間主義の意味を考える機会とすることができる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション:なぜ,どのように国際機構・制度を学ぶのか。  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 通商(1):GATT/WTOと世界自由貿易体制の危機  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 通商(2):地域統合とアジア(TPPとRCEPを中心に)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 金融(1):IMF・世銀と中国の挑戦  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 金融(2):アジアの開発・金融(アジア通貨危機,リーマンショックへの対応)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 紛争(1):国連改革と安全保障理事会の役割   (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 紛争(2):PKOとアジア(カンボジアと東チモールを例に)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 人権(1):国連と人権規約  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 人権(2):人間の安全保障とアジア(「保護する責任」とミャンマーを例に)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 海洋領域(1)国連海洋法条約とオーシャンガバナンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 海洋領域(2)EEZとアジア(東シナ海,竹島,尖閣列島を中心に)  (授業時間外の学習/ Assignments) 文献熟読 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 質疑応答と討論:通商と金融に関する国際(地域)機構の役割について  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) まとめ(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) まとめ(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 試験  (授業時間外の学習/ Assignments)  

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

レポート  40%  適当な質問を設定できているかどうか,それに対する十分な論証を展開し,自分の出した結論に結び付けられているかどうか。 
期末試験  50%  質問に正確にこたえているかどうか,主張が適当な統計や事実関係で支持されているかどうか。 
出席  10%  毎回取るわけではありません。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
92 31.5 21.7 14.1 12.0 20.7 0.0 2.3

<参考文献/Reference Book>

参考文献リストはオリエンテーション後にアップロードします。

 

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