シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10307367 

△刑事政策
Penal Policy & Penology
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  川崎 友巳

<概要/Course Content Summary>

 刑事政策では,犯罪対策の中でも,すべての犯罪に共通する課題について取り上げ,検討していきます。具体的には,刑事政策の歴史を概観した後,死刑,自由刑,財産刑などの刑罰論,保安処分論,犯罪捜査に始まり,公訴提起,刑事裁判,刑の執行へと続く刑事司法システム論,犯罪被害者対策論について,取り上げていきます。 
 「刑事政策」という科目の特徴は,他の法律科目と比較して,「動的」であるという点です。それは,犯罪対策を主題として扱う以上,今,現実に起こっている犯罪を無視した空論を展開することは許されないうえに,そもそも対象でアル犯罪も,すでに法律で定められている「構成要件に該当する違法かつ有責な行為」に限定されず,今は犯罪ではないが,これから犯罪として取り締まる必要がある行為も含んでいることに起因しています。ただし,刑事政策も,法律学科の専門科目の1つですから,刑法や刑事訴訟法だけにとどまらず,検察審査会法,刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律,更生保護法,犯罪被害者等基本法など多くの関係法令への目配りも忘れてはいけません。そうしたこれまでとは少し違った性質を持つ法律学を学ぶことで,皆さんの視野を広げ,思考力に一層の厚みを増すきっかけを提供することを目指したいと思います。

<到達目標/Goals,Aims>

◇刑事政策の基礎知識を理解できるようになる。 
◇社会問題を考える際に,今まで以上に,多角的な視点から考えることができるようになる。 
 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) イントロダクション――刑事政策を学ぶ意義  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 犯罪と刑罰の歴史1  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 犯罪と刑罰の歴史2  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 刑罰論1――総論・死刑1  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 刑罰論2――死刑2  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 刑罰論3――自由刑  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 刑罰論4――財産刑  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 保安処分論  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 刑事司法システム1――警察と犯罪の捜査  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 刑事司法システム2――検察と公訴  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 刑事司法システム3――刑事裁判  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 刑事司法システム4――犯罪者の施設内処遇  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 刑事司法システム5ー犯罪者の社会内処遇  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 犯罪被害者の支援 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 刑事政策の未来  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献や配布資料等を用いて,復習を行う。 

各回で扱うべき内容の多少により,講義内容が,前回に前倒しになったり,次回にずれ込むことがあります。対応できるように,レジュメを早めに印刷して,授業に臨むようにして下さい。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末試験  90%  刑事政策に関する基本的な知識を修得し,これを活用し,自らの考えを論じることができるかを問う問題を出題します。採点に当たっては,必要な知識を明示できているかに加えて,自説を展開し,これと異なる見解を批判するなど,多面的かつ説得的で,一貫性のある論述ができているかを重視して評価します。 
小テストまたは小レポート  10%  不定期に,実施時までに扱った授業内容の基本的な事項を理解できているか確認する小テスト又は小レポートを実施する予定です。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
468 11.3 35.3 37.8 8.3 7.3 0.0 2.4

<参考文献/Reference Book>

法務省法務総合研究所  『犯罪白書』令和元年版 (2019)
 

 

 

 

 

 

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