シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△精神的自由権論
Freedom of Belief, Religion, and Speech : Principles and Issues
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  太田 裕之

<概要/Course Content Summary>

 この講義では,憲法上保障される人権のうち,主として精神的自由権について講義を行う。精神的自由権は,憲法の保障する権利の中でも特に重要な権利であるといわれる。それは,これらの権利・自由が保障されてはじめて国民主権の下で主権者が統治過程に参加し,自らの意思で統治を行うことが可能になるためであり,また主権者が自らの人格を形成・発展させていくことが可能になるためである。 
 本講義では,憲法の保障するこの精神的自由権について,憲法19条の思想・良心の自由。20条の信教の自由,政教分離,23条の学問の自由について学説および判例の検討を行った後,精神的自由権の中心である21条の表現の自由,集会結社の自由に関する様々な論点について学説および判例の検討を行う。

<到達目標/Goals,Aims>

 受講生が精神的自由権論の領域について,その意義及び主要な判例・学説について理解し,憲法が精神的自由権を保障していることの意義についての知見を得る。基本的な事例について論点を発見し,適切な解決方法を探る力を養う。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) イントロダクション:精神的自由権保障の持つ意義  (授業時間外の学習/ Assignments) 日頃から新聞等のメディアを参照し,どのような精神的自由権が今社会において問題になっているかを把握しておくこと。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 思想・良心の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 信教の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 政教分離(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 政教分離(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 学問の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 表現の自由総論(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 表現の自由総論(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 表現の自由各論(1)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 表現の自由各論(2)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 表現の自由各論(3)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 表現の自由各論(4)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 表現の自由各論(5)  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 集会・結社の自由  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 全体のまとめ  (授業時間外の学習/ Assignments)  

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小テスト  40%  授業内容を正確に理解しているか,設問に含まれる論点を的確に発見できるか,これにつき論理的な思考ができているか,といった点を中心に評価する。 
授業内評価  60%  授業内容を正確に理解しているか,設問に含まれる論点を的確に発見できるか,これにつき論理的な思考ができているか,といった点を中心に評価する。 

1,2回実施する予定の小テスト,および授業内評価又は定期試験期間内での評価により,多面的評価を行う。小テスト,およびそれ以外の評価は,授業内容を正確に理解しているか,設問に含まれる論点を的確に発見できるか,これにつき論理的な思考ができているか,といった点を中心に評価する。

<テキスト/Textbook>

  特に指定しない。 

 

<参考文献/Reference Book>

戸松・初宿編著  『憲法判例』第8版 (有斐閣、2018)この判例集は,必携である。 
 

<備考/Remarks>

このクラスの講義は,オンデマンド形式で行います。レジュメとパワーポイントに音声を載せた動画をDUETで配信します。DUETでこれらを配信しますので,各自でレジュメをダウンロードし,動画を視聴してください。なお講義に対する質問は,e-classのメッセージを使って担当者にお送りください。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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