2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

　社会保障とは，病気・怪我，老齢，失業，生活困窮といった私たちの日常生活上のリスクに対処するための公的な仕組みです。具体的には，社会保険（医療保険・介護保険・年金保険・労災保険・雇用保険），社会福祉（児童福祉・障害者福祉・高齢者福祉），社会手当（児童手当），公的扶助（生活保護）といった制度が，わが国の社会保障制度を形づくっています。　
　社会保障の各制度のもとでの私たちの負担（社会保険料・税金）と受益（医療サービス・年金など）をめぐるルールは，私たちが生活していくうえで欠くことのできない知識になっています。また，年金や子育てについての近時の社会的関心の高さに現れているように，社会保障制度のあり方は，私たちの生活のあり方と密接に関わっています。　
　本講義では，このような認識のもとで，上記の各制度のうち，とくに社会保険（介護保険・雇用保険を除きます。介護保険・雇用保険は「社会保障法II」のなかで取り上げます）を対象として，法解釈上および法政策上の問題について解説します。

＜到達目標/Goals,Aims＞

　本講義をとおして，受講生が，社会保障の負担と受益についてのルールや，社会保障をめぐる紛争を処理するためのルールについての理解を深めることを目標にします。

＜授業計画/Schedule＞

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

＜テキスト/Textbook＞

＜参考文献/Reference Book＞

講義のなかで指示します。