<概要/Course Content Summary>
社会保障とは,病気・怪我,老齢,失業,生活困窮といった私たちの日常生活上のリスクに対処するための公的な仕組みです。具体的には,社会保険(医療保険・介護保険・年金保険・労災保険・雇用保険),社会手当(児童手当),社会福祉(児童福祉・障害者福祉・高齢者福祉),公的扶助(生活保護)といった制度が,わが国の社会保障制度を形づくっています。 本演習では,このような社会保障制度を規律する法領域である社会保障法について,主として受講生の報告により学習を進めていきます(社会保障法の概要については,『ネットワーク法学部』の私の自己紹介も参照してください)。具体的には,第1に,現行の法制度を前提に,社会で生じている社会保障をめぐる法律問題がいかに解決されるべきかを検討し,第2に,現行の法制度の問題点が明らかになった場合には,より望ましい法制度のあり方についても議論していきます。このようにして法解釈と法政策の両面を見据えながら学習を進めることで,受講生の社会保障法に関する理解を深めていきます。 報告テーマは,社会保障の各制度(医療保険・年金保険・生活保護など)のなかからひとつの分野を選択してじっくり学習していくのか,受講生の関心に沿ったテーマをオムニバス形式で取り上げて学習していくのかということを含め,受講生の意向を聞いたうえで決定します。報告の形式は,受講者数に応じて,個別報告か,グループ報告かを決めたいと思います。
<到達目標/Goals,Aims>
本演習をとおして,受講生が,論理的な思考能力,公正な価値判断といった,法学部生として身に付けるべき能力を修得することを目標とします。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
オリエンテーション
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第2回
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(内容/ Contents)
社会保障法の意義や概要についての講義
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第3~30回
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(内容/ Contents)
報告・議論など
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(授業時間外の学習/ Assignments)
報告・議論の準備
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<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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100%
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出席の状況,報告・議論への取組みなどを評価します。
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<テキスト/Textbook>
笠木映里ほか 『社会保障法』 (有斐閣、2018年)
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<参考文献/Reference Book>
演習のなかで指示します。
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