シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10306959-147 

△3年次演習2(税法)-147
Seminar for Juniors 2-147
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  田中 治

<概要/Course Content Summary>

このクラスは,3年次演習からの新規登録を認めます。 
税金をめぐる紛争はなぜ生じるか,納税者と税務署のそれぞれの言い分はどのようなものか,などを勉強しながら,議論を組み立てるおもしろさ,違う考え方に触れる楽しさを味わってほしいと思います。よく学び,よく遊べ,が演習の目標です。この両方に積極的であることを望みます。 
演習は主に,「租税判例百選」等に掲載されている所得税,法人税,相続税,消費税などに関する裁判例を素材にして学びます。納税者の言い分,税務署の言い分を整理しながら,争点の見つけ方,説得力ある主張の仕方などを具体的に経験します。時々,新聞記事などを素材に,税金をめぐる現実的でホットな問題を検討する予定です。 
人が何をすれば,なぜ,どのような税負担が生じるか,なぜ税務署との間で紛争が生じるかについて,その基本的な知識と論理を身につけることは,今後の生活や社会のありようを考える上で,役に立ちます。なお,3年次演習は,主に所得課税(所得税,法人税)を中心に学ぶ予定です。 
この演習で学ぶにあたり,受講生が税法について知識をもっていることを前提とはしません。ただし,意欲的で,真面目であることを求めます。好奇心を持つこと,既成の価値や考え方を疑うこと,このようなことに意欲を持ってほしいと思います。 
なお,他大学のゼミとの合同勉強会を予定しています。 
演習のまとめとして,3年の終わりに,ゼミ論文を提出してもらいます。 
なお,「税法Ⅰ」(春学期)および「税法Ⅱ」(秋学期)を並行して履修することを強く望みます。

<到達目標/Goals,Aims>

学生が,税制や税務行政をめぐる紛争例を具体的に検討しながら,説得力ある議論をしたり,多様な考え方を身につけたりすることができるようになる。よく学び,よく遊べを大切にして,積極的な姿勢を身につけることができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) [春学期] 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション(演習の進め方,自己紹介,スケジュールの決定等)  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自の目標設定 
(実施回/ Week) 2~15  (内容/ Contents) 各自の報告  (授業時間外の学習/ Assignments) 検討判例の読了と論点整理 
(実施回/ Week) [秋学期] 
(実施回/ Week) 1~8  (内容/ Contents) 各自の報告  (授業時間外の学習/ Assignments) 検討判例の読了と論点整理 
(実施回/ Week) 9~15  (内容/ Contents) 合同勉強会の準備,ゼミ論文の草稿の準備等  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告原稿,ゼミ論文等の執筆 

各自が報告レジュメを丁寧に作成すること,討論に積極的に参加することが重要です。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)  70%  的確な報告レジュメの作成と討論,ゼミ行事等への積極的な関与 
期末レポート試験・論文  30%  争点に関する正確な理解と論理的,体系的な叙述 

<参考文献/Reference Book>

北野 弘久編  『現代税法講義』5訂版 (法律文化社、2009)
 

金子 宏ほか  『税法入門』第7版 (有斐閣新書、2016)
 

 

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