<概要/Course Content Summary>
このクラスは,3年次演習からの新規登録を認める。※秋学期は対面形式で実施します。(なお,もし感染状況等により対面の実施ができなくなった場合は,Zoomによるリアルタイムオンライン形式で実施します)。 法哲学,法思想史が扱う基本的な問題には,法とは何か(法概念論),法が目指すべき価値は何かという問題(正義論),法的思考とは何か(法的推論)といった問題があります。また,そこで得られた思考の枠組みを基礎にして,現代の法的事象を根本的に掘り下げて考えることも,法哲学,法思想史がカバーすべき重要な点です。 ここでは,法概念論との関連で,自己決定権の持つ問題点,パターナリズムなどについて,正義論との関連で格差社会の問題,社会福祉制度の問題などについて扱うとともに,現代の法的事象として,環境権,自然の権利,死刑制度の問題,南北問題,国際的な人権保障の問題,宗教と法との関係,代理母,安楽死,尊厳死,クローン人間等,生命倫理の問題など幅広く扱う予定です。 できるかぎり,担当者の関心に沿ったテーマで報告していただけるようにします。 また,レジュメの作り方,報告・討論の仕方,レポートの書き方などについても指導します。なお,理解を深めるために,ビデオの鑑賞も数回予定しています。学期末には,ゼミの内容と関連したレポートを提出していただきます。
<到達目標/Goals,Aims>
法律が関わる現代社会が抱える様々な問題について,より論理的な観点から考察できるようにする。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
|
(内容/ Contents)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
【春学期】
|
(実施回/ Week)
1
|
(内容/ Contents)
オリエンテーション
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
2
|
(内容/ Contents)
ビデオ鑑賞,班分け,班ごとの分担の決定
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
3~15
|
(内容/ Contents)
テキストの報告,質疑,討論
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
報告の準備,テキストの予習など。
|
(実施回/ Week)
【秋学期】
|
(実施回/ Week)
1
|
(内容/ Contents)
オリエンテーション
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
2
|
(内容/ Contents)
ビデオ鑑賞
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
3,4
|
(内容/ Contents)
春学期末レポートに基づく報告
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
報告の準備。
|
(実施回/ Week)
5~15
|
(内容/ Contents)
テキストの報告,質疑,討論
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
報告の準備,テキストの予習など。
|
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)
|
58%
|
出席,報告内容,説得力のある意見が言えているか。
|
期末レポート試験・論文
|
42%
|
扱う問題についての従来の議論の理解とともに,自分なりの視点を持って問題が考察できているか。
|
<テキスト/Textbook>
マイケル・サンデル 『これから「正義」の話をしよう』 (早川書房、2010)
|
|
瀧川裕英編 『問いかける法哲学』 (法律文化社、2016)
|
|
|
|
<参考文献/Reference Book>
|