シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10306959-132 

△3年次演習2(法思想史)-132
Seminar for Juniors 2-132
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  戒能 通弘

<概要/Course Content Summary>

このクラスは,3年次演習からの新規登録を認める。※秋学期は対面形式で実施します。(なお,もし感染状況等により対面の実施ができなくなった場合は,Zoomによるリアルタイムオンライン形式で実施します)。 
法哲学,法思想史が扱う基本的な問題には,法とは何か(法概念論),法が目指すべき価値は何かという問題(正義論),法的思考とは何か(法的推論)といった問題があります。また,そこで得られた思考の枠組みを基礎にして,現代の法的事象を根本的に掘り下げて考えることも,法哲学,法思想史がカバーすべき重要な点です。 
ここでは,法概念論との関連で,自己決定権の持つ問題点,パターナリズムなどについて,正義論との関連で格差社会の問題,社会福祉制度の問題などについて扱うとともに,現代の法的事象として,環境権,自然の権利,死刑制度の問題,南北問題,国際的な人権保障の問題,宗教と法との関係,代理母,安楽死,尊厳死,クローン人間等,生命倫理の問題など幅広く扱う予定です。 
できるかぎり,担当者の関心に沿ったテーマで報告していただけるようにします。 
また,レジュメの作り方,報告・討論の仕方,レポートの書き方などについても指導します。なお,理解を深めるために,ビデオの鑑賞も数回予定しています。学期末には,ゼミの内容と関連したレポートを提出していただきます。

<到達目標/Goals,Aims>

法律が関わる現代社会が抱える様々な問題について,より論理的な観点から考察できるようにする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 【春学期】 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ビデオ鑑賞,班分け,班ごとの分担の決定  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 3~15  (内容/ Contents) テキストの報告,質疑,討論  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告の準備,テキストの予習など。 
(実施回/ Week) 【秋学期】 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) オリエンテーション  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ビデオ鑑賞  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 3,4  (内容/ Contents) 春学期末レポートに基づく報告  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告の準備。 
(実施回/ Week) 5~15  (内容/ Contents) テキストの報告,質疑,討論  (授業時間外の学習/ Assignments) 報告の準備,テキストの予習など。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)  58%  出席,報告内容,説得力のある意見が言えているか。 
期末レポート試験・論文  42%  扱う問題についての従来の議論の理解とともに,自分なりの視点を持って問題が考察できているか。 

<テキスト/Textbook>

マイケル・サンデル  『これから「正義」の話をしよう』 (早川書房、2010)

 

瀧川裕英編  『問いかける法哲学』 (法律文化社、2016)

 

 

 

<参考文献/Reference Book>

深田 三徳・濱 真一郎編  『よくわかる法哲学』第2版 (ミネルヴァ書房、2015)
 

 

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