<概要/Course Content Summary>
このクラスは,3年次演習からの新規登録を認める。 「日本法史」の諸問題に関する様々な理解について,理論的かつ批判的に検討する。 演習の方法は,参加者の報告と質疑応答を基調とすることにより進めて行きたい。 具体的には,前近代社会(江戸時代以前の社会)の特徴的な法体系や近代社会(明治維新以降の社会)における近代法体制の形成・成立・再編に関して得られている様々な理解,あるいは「民事法」(土地法,商取引法,海事法,親族相続法など)・「刑事法」(犯罪と刑罰の問題,犯罪者の処遇に関わる刑事政策的な問題など)・「裁判手続法」などをめぐる様々な理解について,著名な書物や研究論文等の中から選んだいくつかの文献を丁寧に検討していくことを考えている。そして,「日本法史」に潜んでいる「面白さ」を参加者が少しずつ「実感」していってもらえればと願っている。 演習においてはいうまでもなく,和やかな雰囲気で進めたいと願っており,教員と参加者の間ではもちろんのこと,参加者同士の間でも率直な意見交換が出来るように導いていきたいと思っている。また,折に触れて史跡の見学や博物館・資料館等の参観も行いたいと考えている。 「法」の有する意義についてあらためて歴史的な関心から考えてみたり,あるいは幅広い視点から眺め直してみたいと思っている諸君の積極的な参加を大いに期待している。なお,「世界史」のみを履修していて「日本史」を履修していない諸君であっても,参加にあたっては全く問題ないので安心して欲しい。
<到達目標/Goals,Aims>
「日本法」の抱えている歴史的かつ現代的な意味における諸問題について,法律学的・歴史学的な関心にとどまらず国際的視野からも基本的な理解を得ることが出来るようになる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
オリエンテーション(演習の「趣旨」確認および授業の「計画」等に関する相談)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第2回〜第14回
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(内容/ Contents)
個別報告および討論
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(授業時間外の学習/ Assignments)
配付資料およびレジュメに関する読み込みと論点の整理
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(実施回/ Week)
第15回
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(内容/ Contents)
まとめ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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春学期・秋学期ともに上記スケジュールで行う予定である。 演習の内容と進行については,受講者と相談の上,決定する。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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100%
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出席状況・報告内容の充実度・質疑応答をはじめとする演習への参加態度の積極性を中心に評価する。
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<テキスト/Textbook>
浅古弘=伊藤孝夫=植田信廣=神保文夫編 『日本法制史』 (青林書院、2010)
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<参考文献/Reference Book>
必要に応じて適宜提示する。
<参照URL/URL>
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