<概要/Course Content Summary>
この講義では,親密圏(従来の家族に代わる領域として構想される)に関する議論に注目します。親密な関係においては, しばしば差別や抑圧をもたらす問題が発生します。そして,それらの問題が発生する原因は,親密圏における人々がヴァルネラビリティ(vulnerability 脆 弱性)を有することにあると指摘されています。 講義では,アメリカの議論を手がかりに,親密圏の構成員のヴァルネラビリティ(vulnerability 脆 弱性)がどのようなものであるのかを踏まえたうえで,既存の家族制度における問題への理解を深め,検討します。 適宜日本語の資料を用いて,議論の背景について解説し,文献の内容に対する理解を深めます。 各回の授業では,配布された文献の該当箇所について,和訳の提出を求めます。 提出された和訳をもとに,解説をします。 また,授業内容の理解を深めるために,適宜,課題の提出を求める場合があります。 本講義は基礎的な語学力が備わっていることを前提に進めます。 受講生の時間割の都合によりますが,可能であれば,リアルタイムオンラインの授業を数回導入できればと考えています。
<到達目標/Goals,Aims>
受講生が,文献の講読を通じてアメリカの法と政治の一側面について理解するだけでなく,親密圏をめぐる問題に対する洞察を深めることを目指します。親密な関係を規定する既存の制度を批判的に検討し,そのような制度が望ましいのかについて自ら考えられるようになること目指します。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
講義の目的・内容・進め方の説明
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業のテーマについての予習(1時間)
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(実施回/ Week)
2
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(内容/ Contents)
文献の配布,文献の解説
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(授業時間外の学習/ Assignments)
文献の内容についての予習と和訳(1~2時間)
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(実施回/ Week)
3-14
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(内容/ Contents)
文献の講読
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(授業時間外の学習/ Assignments)
文献の内容についての復習・予習と和訳(1~2時間)
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
まとめ
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(授業時間外の学習/ Assignments)
授業内容の復習とレポート作成(10時間)
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<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,課題の提出,クラス参加等)
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70%
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出席状況のほかに,文献を丁寧に和訳しようと試みたか,授業内容を的確に理解できているか等を,評価のポイントとします。
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期末レポート試験・論文
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30%
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指定された形式にもとづき書かれているか,議論を論理的に展開できているか等を,評価のポイントとします。
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<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
32 |
28.1 |
25.0 |
25.0 |
6.3 |
15.6 |
0.0 |
2.4 |
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<テキスト/Textbook>
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