<概要/Course Content Summary>
近年のスピードの早い社会現象の変化に対し,国家(政府)が対応しきれず,機能不全とも見える状態がある。その結果,環境問題や,格差拡大など,重要かつ緊急性の高い問題がさらなる深刻化を招いたとしばしば指摘される。一方,国連が提唱するSDGsや,Environmental Justiceを基本理念とするゲームチェンジに対して,従来のメインプレイヤーである政府や民間企業だけでなく,特に,NPOやphilanthropistなどの積極的な活動が効果的にアプローチを展開している。さらに,「個人」と「市民」が,イニシアティブを発揮し,市民社会の再構築に貢献している事例など注目を集めている。 そこで,本授業では,国家中心的社会のかたちを再考しながら,現代の社会的問題解決に対し市民社会からの柔軟かつ実践的なアプローチを模索していきたいと考えている。その中で,政治学の概念や理論を現代社会の散見されるテーマと合わせて理解を深めていく。 前半の授業は,主に,担当講師からの説明と受講生間の意見交換や議論,後半では,各論の演習として,関連図書の論文や図書を用いて演習を行う。担当者からの発表をもとに意見交換や議論を行う中で,主体的な考察が習慣化されることを期待する。また,この演習の中から,各自,テーマを設定し(論点を立てて),学期末に期末レポートとして提出する。
<到達目標/Goals,Aims>
学生が,政治学の理論概念と現代社会の課題を学ぶことができる。また,柔軟,かつ多角的な視点を養うとともに,クリティカル・シンキングによって,資料や情報に向き合う。さらに,自分の考えを論理的にまとめて伝え,建設的に議論できる,それを,レポートやプレゼンテーションの形で主体的に考察を展開するなど,アカデミックなコミュニケーション能力を向上させることができる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
オリエンテーション 授業の進め方およびルールについて
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(授業時間外の学習/ Assignments)
資料を読む。課題に取り組む。
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(実施回/ Week)
第2回から第6回
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(内容/ Contents)
毎回設定されたテーマ・キーワードをもとに, 担当講師からの説明および受講生の意見交換・議論
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(授業時間外の学習/ Assignments)
資料を読む。課題に取り組む。
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(実施回/ Week)
第7回
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(内容/ Contents)
中間の振り返り 演習の課題についての説明
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(授業時間外の学習/ Assignments)
資料を読む。課題に取り組む。
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(実施回/ Week)
第8回から第14回
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(内容/ Contents)
関連論文や図書を用いた演習 担当者の発表をもとに,受講生の意見交換・議論
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(授業時間外の学習/ Assignments)
資料を読む。課題に取り組む。
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(実施回/ Week)
第15回
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(内容/ Contents)
総括 期末レポート作成に向けての確認など
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(授業時間外の学習/ Assignments)
期末レポートの準備
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<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,発表,貢献度)
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30%
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授業への全回出席を原則とします。授業への参加度,貢献度,提出物などを総合的に評価する。
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グループや個人発表の成果等
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40%
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論点を設定し,学術的に信頼性のある参考資料を用いて,論理的かつ主体的に考察を展開しているかなど,総合的に評価する。
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期末レポート
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30%
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授業内容の理解度および 学術的な信頼性とオリジナリティーなどについて評価する。レポートの書式などアカデミックな手法に基づいているか評価する。
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<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
18 |
38.9 |
27.8 |
11.1 |
16.7 |
5.6 |
0.0 |
2.8 |
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<参考文献/Reference Book>
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