<概要/Course Content Summary>
ヨーロッパの旧社会主義国(東欧・ロシア(ソ連)・東ドイツ)の歴史,政治,社会を扱った文献(文学作品やルポルタージュ)を精読します。 持ち回りでレジュメ作成および基調報告をしていただきますが,毎回,全員が全編を読了してくることを前提とします。 まずは,オーウェル『動物農場』西川伸一『オーウェル『動物農場』の政治学』からスタートします。そのあとは,開講後にあらためて相談のうえ,決定することにします。映像や映画を観る回も設ける予定です。 受講生の希望する作品,推薦する作品も積極的に取り上げたいと思います。ぜひピックアップして提案してください。 関連する映画や映像資料,展覧会などを全員が紹介しあう「持ち寄り企画」の回も設けます。 例年,少人数で和やかにゆったりした雰囲気で授業していますが,時間外学習は非常に多い授業です。例年,15週で8~10作品近く読んでいます。共通テキストは各自で購入するか,図書館で借りるなどして用意していただくことになります。 上記の地域の歴史や政治,社会問題に関心がある人,それらを扱った本や映画が好き,そのことについて人と話したいという方の受講をお待ちします。 なお,受講者数が多い場合,発表発言の機会が少なくなりますので,そのときには授業の進め方,成績の基準は多少変更するかもしれません。 【参考】以下は,2016~19年度に共通テキストとして全員で読んだ作品です ・オーウェル『動物農場』『一九八四年』 ・西川伸一『オーウェル『動物農場』の政治学』 ・村上春樹『1Q84』 ・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』『冗談』『不滅』『小説の技法』『生は彼方に』 ・ハシェク『兵士シュベイクの冒険』 ・クリストフ『文盲』『悪童日記』『ふたりの証拠』 ・アレクシェーヴィッチ『戦争は女の顔をしていない』『ボタン穴から見た戦争』『チェルノブイリの祈り』 ・パウゼヴァング『みえない雲』 ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』 ・米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』『オリガ・モリソヴナの反語法』 ・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』 ・カフカ『変身』 ・ハンス・ペーター・リヒター『あのころはフリードリヒがいた』 ・プリモ・レーヴィ『これが人間か アウシュヴィッツは終わらない』 ・近藤康子『コルチャック先生』 ・オルレブ『走れ,走って逃げろ』 ・フランクル『夜と霧』 ・佐藤優『私のマルクス』 ・ヴォルフ『残るものは何か』『チェルノブイリ原発事故』 ・ゼーガース『第七の十字架』 ・ドストエフスキー『悪霊』 ・ウグレシィチ『バルカン・ブルース』
<到達目標/Goals,Aims>
・資料を精読し,内容について議論できるようになる。 ・読解したこと,調査したことを適切な日本語で表現できるようになる。 ・人と共同で学べるようになる。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
第1回
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(内容/ Contents)
授業の進め方,テキストの選定,受講者の自己紹介
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(授業時間外の学習/ Assignments)
輪読する作品と関連資料を読み,まとめる
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(実施回/ Week)
第2-15回
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(内容/ Contents)
作品と関連事項についての議論
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(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
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授業で輪読する書籍は受講生と相談のうえ決定しますが,テキスト欄に提示した作品は第2週までに入手して読んでおくようにしてください。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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50%
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基調報告の担当でないときでも書籍を読了し,発言できるように準備しておくこと
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期末レポート試験・論文
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20%
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特に印象に残った作品または関連する作品についてレポートを提出する
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クラスで発表など
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30%
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基調報告の出来も評価対象とする
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平常点:毎回出席は当然のこと,遅刻欠席は厳しく減点する。遅刻欠席は理由によっては多少は考慮はするが,どのような場合でも出席にはならないので注意すること。なお初回に連絡先を教えるので,遅刻欠席は必ず連絡を入れること。 発表と議論への参加:もっとも重視する。受講者数が多い場合は何らかの方策を考えるが,ゼミといえる人数の場合は無言の日がないようにすること。なんらかの理由で発声ができない場合は対処を考えるので相談すること。
<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
12 |
41.7 |
33.3 |
0.0 |
16.7 |
8.3 |
0.0 |
2.8 |
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<テキスト/Textbook>
オーウェル 『動物農場』数種類,出版されています。どれでもかまいません。
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西川伸一 『オーウェル『動物農場』の政治学』 |
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上記1作品のあとは,受講生と相談して決めます。
<参考文献/Reference Book>
適宜紹介します
<参照URL/URL>
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