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※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度

10305359-001

経済原論－1
Principles of Economics－1
4単位/Unit 通年/All year 京田辺/Kyotanabe 講義/Lecture

小田　勇一

＜概要/Course Content Summary＞

｢経済原論｣の講義では，経済学の基本となるミクロ経済学およびマクロ経済学を学び，そして応用である国際経済学の基礎などを講義する。　
　
経済学は，ミクロ経済学とマクロ経済学の２つの分野に大きく分かれている。ミクロ経済学は，家計や企業の合理的な行動から出発して，１つの財の市場，そしてすべての市場の分析へと，小さな部分から全体へと分析を発展させていく方法である。一方，マクロ経済学は，経済を家計部門，企業部門，政府部門，貿易部門，と大きく分け，その集計的な経済変数(経済全体の生産量，雇用量，投資額，消費額，等)の間の関係を分析する方法である　
　
春学期には，ミクロ経済学について取り上げる。前半では，市場の価格メカニズムが理想的に機能する場合である「完全競争市場」について講義する。後半では，市場の価格メカニズムが十分機能しない場合，すなわち独占や複占といった「不完全競争」や，外部性や公共財といった「市場の失敗」について講義する。　
　
秋学期には，マクロ経済学について取り上げる。前半では，ＧＤＰや物価指数からはじめて国民所得の決定メカニズムや財政政策や金融政策といった経済政策の効果について概観する。後半ではケインズ経済学と新古典派経済学の失業やインフレに対する考え方の違いや，経済成長や貿易など様々な経済問題の考え方について講義する。

＜到達目標/Goals,Aims＞

春学期は，まず，完全競争市場の理論を通して，家計や企業の合理的な行動や市場の働きについて理解する。その後，複数の意思決定主体の相互依存関係や市場メカニズムが十分機能しない状況について理解する。　
　
一方，秋学期は，まず，GDPや物価指数といった経済指標について理解する。その後，国民所得の決定や財政･金融政策に関するケインズ経済学の考え方を理解する。それから，ケインズ経済学と新古典派経済学との違いや，経済成長に対する考え方，貿易があるときの経済政策の効果について理解を進める。そうして1年間の講義を通じて，経済学の考え方を用いて経済現象を自分なりに考えることができるようになることを目指す。

＜授業計画/Schedule＞

（実施回/ Week）	（内容/ Contents）	（授業時間外の学習/ Assignments）
（実施回/ Week）第１回	（内容/ Contents）ミクロ経済学の考え方	（授業時間外の学習/ Assignments）参考文献を利用した予習・復習，練習問題の解答(1～2時間)
（実施回/ Week）第２回	（内容/ Contents）需要と供給	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第３回	（内容/ Contents）需給の調整と弾力性	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第４回	（内容/ Contents）家計の行動と需要曲線(1)：予算線と無差別曲線	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第５回	（内容/ Contents）家計の行動と需要曲線(2)：所得効果と代替効果	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第６回	（内容/ Contents）企業の行動と供給曲線(1)：利潤最大化	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第７回	（内容/ Contents）企業の行動と供給曲線(2)：損益分岐点と操業停止点	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第８回	（内容/ Contents）企業の行動と供給曲線(3)：長期の企業行動	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第９回	（内容/ Contents）余剰分析	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第10回	（内容/ Contents）エッジワースのボックス･ダイアグラム	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第11回	（内容/ Contents）不完全競争(1)：独占市場	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第12回	（内容/ Contents）不完全競争(2)：クールノーの複占市場	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第13回	（内容/ Contents）市場の失敗	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第14回	（内容/ Contents）比較優位と貿易	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第15回	（内容/ Contents）春学期のまとめ	（授業時間外の学習/ Assignments）講義資料，練習問題，課題の復習(2～3時間)
（実施回/ Week）第16回	（内容/ Contents）マクロ経済学の考え方	（授業時間外の学習/ Assignments）参考文献を利用した予習・復習，練習問題の解答(1～2時間)
（実施回/ Week）第17回	（内容/ Contents）ＧＤＰ	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第18回	（内容/ Contents）物価指数	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第19回	（内容/ Contents） 45度線分析	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第20回	（内容/ Contents）乗数効果	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第21回	（内容/ Contents）貨幣と信用創造	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第22回	（内容/ Contents） IS‐LM分析	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第23回	（内容/ Contents）財政政策と金融政策	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第24回	（内容/ Contents）労働市場	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第25回	（内容/ Contents）総需要‐総供給分析	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第26回	（内容/ Contents）古典派の二分法	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第27回	（内容/ Contents）ソロー・モデル	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第28回	（内容/ Contents）国際収支と為替レート	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第29回	（内容/ Contents）マンデル‐フレミング・モデル	（授業時間外の学習/ Assignments）同上
（実施回/ Week）第30回	（内容/ Contents）秋学期のまとめ	（授業時間外の学習/ Assignments）講義資料，練習問題，課題の復習(2～3時間)

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

提出物	20%	適宜問題演習を行う　毎回課題(問題演習)を課す
期末試験	80%	各学期末に定期試験を行う　レポート試験により評価する

＜参考文献/Reference Book＞

その他，必要に応じて適宜紹介する

＜備考/Remarks＞

資料を配布して講義を行います。また，講義内容を理解しやすくするため，図や数式(特にグラフ)を用いて説明を行います　
授業形態：ネット配信授業（毎回，講義資料，PowerPointの解説動画，練習問題(課題)をe-classにアップロードします。各受講者は，講義資料を見ながらPowerPointの解説動画を視聴してください。その後に，練習問題に解答してe-classで提出してください。）

お問合せは同志社大学各学部・研究科事務室まで