<概要/Course Content Summary>
近松門左衛門の人形浄瑠璃「国性爺合戦」を読む。 近松門左衛門の「国性爺合戦」は,今から約300年前の,正徳5年(1715年)に大坂の竹本座で初演された人形浄瑠璃である。この芝居は,当時から大変な人気を博し,初演から3年越し,17か月続演の記録を打ち立てたことで知られている。 国性爺は,主人公の名前である。モデルは,国姓爺鄭成功という実在の人物であり,江戸時代初期に台湾を拠点に明朝の復興運動を行った。 授業では,作品の組織や構成について考察しつつ講読したい。さらには,歌舞伎と人形浄瑠璃(文楽)をとりあげて,その歴史や基礎知識,さらには観劇のポイントについても解説する。 文楽や歌舞伎の舞台映像の視聴覚教材(CD・DVDなど)を使用する。
<到達目標/Goals,Aims>
浄瑠璃の版本の見方,文字の読み方がわかるようになる。 歌舞伎と文楽の舞台を劇場及び映像で観て,理解することができる。 文楽と歌舞伎,二つの芸能に関する基礎的な知識について説明することができる。 演劇の詞章は,決して読みやすいものではない。この点を認識しつつ,読み方にさまざまな視点があることを知る。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
ガイダンス・用語の説明
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(授業時間外の学習/ Assignments)
音読・復習。できれば古典劇の鑑賞。
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(実施回/ Week)
2~4
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(内容/ Contents)
版本についての説明 「国性爺合戦」第1段
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(授業時間外の学習/ Assignments)
音読・復習。できれば古典劇の鑑賞。
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(実施回/ Week)
5~7
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(内容/ Contents)
「国性爺合戦」第2段
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(授業時間外の学習/ Assignments)
音読・復習。できれば古典劇の鑑賞。
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(実施回/ Week)
8~14
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(内容/ Contents)
「国性爺合戦」第3段
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(授業時間外の学習/ Assignments)
音読・復習。できれば古典劇の鑑賞。
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
総括
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(授業時間外の学習/ Assignments)
音読・復習。できれば古典劇の鑑賞。
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講義の内容は,受講生の人数や各自の希望に応じて取り扱う作品を随時変更する場合もある。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
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平常点
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20%
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ほぼ毎回授業の終りに講義の要約・作品批評・疑問点など小レポート(葉書大のカード)を提出(カードに何も書いていない場合は欠席とみなす)。授業態度を含む。
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中間レポート試験
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20%
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授業の途中で,レポート課題を出す。1200字程度のレポートを提出。
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期末レポート試験
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60%
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講義内容および研究論文などを参考として2400字程度のレポートを提出。
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特記事項
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毎回出席を原則とする。テキストおよび参考文献などによる予習・復習が不可欠である。
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6回以上欠席した場合は,単位を認めない。 欠席・遅刻・早退の場合は,事前に連絡すること。
<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
| 登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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| A |
B |
C |
D |
F |
他 |
| 13 |
15.4 |
46.2 |
15.4 |
0.0 |
23.1 |
0.0 |
2.3 |
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<テキスト/Textbook>
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鳥越文蔵他校注・訳者『新編日本文学全集74近松門左衛門集③』(1997,小学館)を使用する。「国性爺合戦」は,ブリントを配布する。
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テキストは,第1回の授業でプリントを配布する。レジュメ等のプリントについては,1人1部。欠席した場合のみ,前回分のみ配布する。
<参考文献/Reference Book>
授業時に紹介する。
<参照URL/URL>
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