シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10280401 

△日本文学講読(上代B)
Readings in Japanese Literature (Old1 B)
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  大濱 眞幸

<概要/Course Content Summary>

春学期に引き続き,本来古代中国のことばを書き表すために発達した文字である「漢字」だけを用いて記された『萬葉集』という,複雑多彩な「やまとうた集」の「よみかた」を様々な視点から考察することを通して,古代の人々の清新で豊かな「こころ」と「ことば」に迫ってみたい。

<到達目標/Goals,Aims>

 本講義を通して,日本古典文学特に上代文学研究の基礎知識を身につけ,「問題意識,調査,分析,考察,統合」等,「正当な根拠を踏まえた問題の解決」を導き出す方法を学ぶ。さらには,そうした方法を踏まえたレポートを複数回作成することを通して,卒業論文にもつながるアカデミックな文章の習得を目指す。  
 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1   (内容/ Contents) 秋学期のみの受講生に配慮して,『萬葉集』の名義,部立,表記等の復習的な概説。  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 用例から帰納するⅰ(類義語を見定める)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 用例から帰納するⅱ(萬葉人の”こころ”と”ことば”)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 萬葉集の修辞ⅰ(枕詞)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 萬葉集の修辞ⅱ(序詞)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 歌群をよむⅰ(歌群の構成ⅰ)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 歌群をよむⅱ(歌群の構成ⅱ)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 比較文学的視点から見た萬葉歌 ⅰ(七夕詩と七夕歌)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 比較文学的視点から見た萬葉歌 ⅱ(七夕伝説の受容と変容)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 歌の場を考えるⅰ(披露の場としての宴席ⅰ)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 歌の場を考えるⅱ(披露の場としての宴席ⅱ)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 社会制度を踏まえた歌ⅰ(年中行事)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 社会制度を踏まえた歌ⅱ(季節と季節)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 社会制度を踏まえた歌ⅲ(萬葉集最終歌)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 秋学期のまとめ及びレポート作成のために  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 

※講義の進捗状況によって内容を変更する場合がある。また,各講義の最後に次回の講義内容を予告するので,指示された注釈書や論文などを読んでおくと理解が一層深まるであろう。  
 
※講義の資料は講義の時間割に即して《e-class》にUPする予定である。また資料のUPは《メッセージ》で連絡する。  
  

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

レポート  100%  ※論題・書式等については,《e-class》に掲載する。 
※複数回レポートを課すので,1度でも未提出であれば,その時点で成績査定の対象外とする。 
※日本語文としての体裁を整えることが最低の評価基準。その上で,「問題意識,調査,分析,統合」等,「正当な根拠を踏まえた問題の解決」をどれだけ論理的に文章化できているかが評価のポイントとなる。  
 

※レポートの評価を100%とする。  
  
※講義に対する問い合わせ・質問等は,《e-class》の《メッセージ》欄で受け付けるが,その内容によっては,授業参加度として評価に加味する場合がある。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
35 5.7 25.7 51.4 8.6 8.6 0.0 2.1

<テキスト/Textbook>

①坂本信幸・毛利正守編   『万葉事始』 (和泉書院) ISBN:978-4-87088-728-2 

 

②井手至・毛利正守  『新校注 萬葉集』 (和泉書院) ISBN:978-4-7576-0940-2  ※テキスト②については,既に所持している『萬葉集』のテキスト(例えば,佐竹昭広・木下正俊・小島憲之 
『補訂版 萬葉集 本文篇』(塙書房) ISBN:8273-0081-Xや,鶴久・森山隆『萬葉集』(おうふう) 
ISBN:4-273-00019-9)などの1冊本原文付きのテキストでも可。  

 

※テキスト①②に沿って講義するので,2冊とも必ず入手しておくこと。

<参考文献/Reference Book>

※『萬葉集』の参考文献は多岐にわたるが,テキスト①『万葉事始』は手頃な参考文献一覧である。また,その他の参考資料については,《e-class》の講義資料に随時配信する。

<備考/Remarks>

※秋学期は春学期からの発展的内容を講義するので,秋学期だけの受講を希望する学生は,春学期から連続履修している学生との知識差を補うために,あらかじめテキスト①の「主要参考文献」(p.73)に記された近刊の注釈書(図書館に架蔵)の「解説」等で『萬葉集』の基礎的な知識を自学自習しておくことが必要である。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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