シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10280013-002 

△日本文学基礎演習(2)-2
Basic Seminar in Japanese Literature (2)-2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  山本 佐和子

<概要/Course Content Summary>

中世室町期の言語資料として使われることが多い「狂言」を題材として,日本語の音韻・語彙・文法の特徴や歴史的変化など,日本語学におけることばの観察方法の基礎を身に着ける。 
授業では,現在の上演(インターネットで公開されている動画)と,近世初期に書写された「大蔵虎明本」や近世後期成立の台本,現在上演に用いられている台本の言葉を比較し,それぞれの特徴的な言葉について受講生が調査する。 
今年度はグループ発表の代替として,日本語学の基礎に関する講義の受講と,中間・期末の2度のレポート作成を各自で行う。

<到達目標/Goals,Aims>

・「日本語学」という分野の考え方を知る。 
・現代の注釈書やデータベース,大型の国語辞典の使い方を覚える。 
・現代語と古典語を比較対照し,双方を観察できるようになる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1 対面  (内容/ Contents) ガイダンス(授業の進め方の説明)・自己紹介 
講義:「狂言」のことば 
(授業時間外の学習/ Assignments) 動画サイトで狂言の動画を探して鑑賞して,課題に関するメモ作成 
(実施回/ Week) 2 対面  (内容/ Contents) 講義:ことばの研究入門  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 3 学外  (内容/ Contents) 基礎演習合同クラス 能楽鑑賞会  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 4 オンライン  (内容/ Contents) 資料提示型:ことばの調べ方(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 調査を開始する 
(実施回/ Week) 5 オンライン  (内容/ Contents) 資料提示型:ことばの調べ方(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 各自,中間レポートに向けて調査・レポート作成を進める 
(実施回/ Week) 6,7 オンライン  (内容/ Contents) 中間レポート回収期間  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 8 オンライン  (内容/ Contents) 中間レポート報告会(テレビ会議システム利用) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 報告に向けてのノート準備 
(実施回/ Week) 9 オンライン  (内容/ Contents) 期末レポート課題曲の発表  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポートに向けて準備開始 
(実施回/ Week) 10~12 オンライン  (内容/ Contents) 期末レポートの準備  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 13 オンライン  (内容/ Contents) 期末レポート中間報告会(テレビ会議システム利用)  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポートの中間報告に向けてメモの準備 
(実施回/ Week) 14,15 オンライン  (内容/ Contents) 期末レポート提出期間  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポートの作成 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(受講状況)  20%  講義や配信された資料を確実に受講・受信していること 
中間レポート試験  30%  オリジナリティを重視する 
期末レポート試験・論文  50%  第9回から調査を開始し,注目すべき語・表現の中からどれか一つについては,狂言以外の資料も含めて調査・考察を行う。 

<テキスト/Textbook>

北川忠彦, 安田章校注   『狂言集-日本古典文学全集35-』 (小学館、1972) 【概要】大蔵流茂山千五郎家の現行詞章に基づく。十一世茂山千五郎真一師書写の台本に,二世茂山千之丞師の口述筆記を加えたもの。 

 

北川忠彦, 安田章校注   『狂言集-新編日本古典文学全集60-』 (小学館、2001) 【概要】1972年の旧版に,『〈完訳〉日本の古典』から数曲を加えた新版。オンライン版あり。 

 

池田廣司・北原保雄  『〈大蔵虎明本〉狂言集の研究-本文篇-』 (表現社、1972) 【概要】近世初期,大蔵虎明書写の台本の翻刻・注釈。 

 

笹野堅 校訂  『大蔵虎寛本 能狂言-上・中・下-』 (岩波書店、1942) 【概要】再版あり。近世後期,大蔵虎寛書写の台本の翻刻。国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能 
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1129307 等 

 

テキストの購入は不要。必要箇所をデータで配布する。

<参考文献/Reference Book>

 

 

授業中に適宜紹介する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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