シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10270431 

△演習C(2) (袁世凱から見る清末・中華民国)
Seminar C (2) -Yuan Shi-kai, his life and his age-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  土肥 歩

<概要/Course Content Summary>

袁世凱は,清末から中華民国初期にかけての重要人物として知られ,本邦の高等学校(や中国・台湾)の教科書でもおなじみの人物ともいえます。 
これまでの研究では,孫文の革命を弾圧した保守反動派として評価されてきましたが,近年は実証的な研究の積み重ねにより,旧来の評価が大きく変わろうとしています。 
こうした中でジェローム・チェンが著した『袁世凱と近代中国』は袁世凱研究の古典的な研究成果といえます。本演習では,この文献を読み進めながら袁世凱の人物像を理解するとともに,特定人物を研究する手法を探りたいと思います。

<到達目標/Goals,Aims>

本演習を通じて,以下の目標を達成するように努力してください。 
1,袁世凱の事績を通じて,19世紀末から20世紀初頭の中国の政治,外交,文化の概要を理解する。 
2,袁世凱についての歴史的評価の変遷を理解する。 
3,文献の輪読を通じて,中国近現代史における人物研究の方法論に理解を深める。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 本演習のねらいと成績評価方法の説明  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:シラバスの内容を把握する 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 袁世凱についての研究  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:近現代中国史の概要を理解する。 
復習:輪読箇所を確認する。 
(実施回/ Week) 第3-12回  (内容/ Contents) 輪読箇所の報告  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:輪読担当箇所を精読し,報告を準備する。 
復習:報告内容や討論を振り返る。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 個人の研究報告  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:授業で知りえた情報を,自身の問題関心と関連付ける。 
(実施回/ Week) 第14回   (内容/ Contents) 総合討論  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:討論の議題や論点を準備する。 
復習:討論で得られた知見を整理する。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 本演習のまとめと補足  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:これまでの輪読や討論における疑問点や論点を整理しなおす。 

出席者や履修人数に応じて,授業計画を変更する可能性があります。ご了承ください。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加)  20%  授業における積極的な発言や提言 
期末レポート  40%  報告箇所の論点整理とそれについての報告 
クラスで発表  40%  課題文献の報告(もしくは個人の研究について)レポートを執筆 

・本演習では,授業での討論への参加,授業報告,学期末レポートの提出を通じて,成績を評価します。そのため,1回目もしくは2回目の授業に必ず出席し,授業報告の担当日時を決めてください。 
授業報告を無断欠席した場合は,成績評価の対象外となります(単位が取得できません)。そのため,急用や急病で報告を欠席してしまう場合は,出席者同士で連絡を取り合い,順番調整などを行ってください。 
・学期末レポートの形式については開講時に指示します。

<テキスト/Textbook>

ジェローム・チェン(森川正道訳)  『袁世凱と近代中国』 (岩波書店、1980) 袁世凱の事績についてまとめられた古典的業績。 

 

本演習のテキストは出版社品切れとなっており,生協では教科書販売を行っておりません。そのため,第1回目授業でゼミ担当教員が著作権の範囲内で文献のマスターコピーを用意しますので,必要な方はご相談ください。

<参考文献/Reference Book>

岡本隆司  『袁世凱-現代中国の出発-』(岩波書店、2015)袁世凱の事績についてまとめられた体系的かつ分かりやすい著作。書店などで入手しやすいので,一読をおすすめします。 
 

<備考/Remarks>

担当講師のメールアドレスは以下の通り([at]を@にしてご連絡ください) 
ayumudoi[at]gmail.com 
ただし,海外出張時はメールの確認・返信が遅くなる可能性がありますのでご了承ください。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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