シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△文化史特論(8) (近代中国におけるキリスト教史叙述を求めて)
Topics in Cultural History (8) -In search for narratives for a Christian History in Modern China.-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  土肥 歩

<概要/Course Content Summary>

 中国にキリスト教(プロテスタント諸教派)が伝来して,約210年が経過しました。この間,在来文化との衝突や融和を繰り返しつつ,現時点では数千万人とも言われる信者を擁するまでになりました。 
 しかし,現代中国を見た場合,政府による宗教取締や人権侵害という文脈が過度に強調され,過去にキリスト教伝道と中国社会が取り結んだ多様な関係について,光が当てられることは多くありません。 
 そこで,本講義では最新の研究動向を踏まえつつ,キリスト教伝道と中国社会の関係について通史的な見取り図を提供したいと思います。キリスト教伝道を信者や宣教師だけの一元的な叙述で完結させることなく,中国近現代史との関連性に配慮しつつ,議論を進めたいと思います。

<到達目標/Goals,Aims>

出席者は,以下の目標を達成できるよう授業の聴講や予習・復習に励んでください。 
1,中国社会におけるキリスト教伝道の推移について概要を把握すること 
2,キリスト教伝道の歴史をふまえつつ,中国近現代史とのつながりを意識すること。 
3,中国近現代史研究についての研究手法や資料論に理解を深めること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 本講義のねらいと成績評価方法  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習:シラバスで授業内容を確認する。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) キリスト教伝道のはじまり  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 不平等条約とキリスト教伝道  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 太平天国とキリスト教(前編)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 太平天国とキリスト教(後編)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 自然災害とキリスト教伝道(前編)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 自然災害とキリスト教伝道(後編)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 清末の社会改良とキリスト教団体(仮)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 義和団戦争(前)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 義和団戦争(後)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 1920年代の反キリスト教運動  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 現代中国とキリスト教(前)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 現代中国とキリスト教(後)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 近代日本と中国キリスト教伝道(仮)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメから授業内容を理解する。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 本講義のまとめと補足  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習:配布されたレジュメを見直し,授業全体の内容を理解する。 

中国に関心を持つ学生以外に,近現代のヨーロッパやアメリカについて勉強している学生の出席も歓迎します。 
出席者の顔ぶれや理解度(さらにはリクエスト)に応じて,授業計画を変更することがあります。 
授業は日本語で進めますが,一定程度の英語読解能力があることが望ましい。 
 
9月16日追記 
授業内容や成績評価方法は社会情勢に応じて変更される可能性があります。e-classを通じた連絡を逐一確認してください。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  20%  授業出席態度や授業中の発言など 
授業内レポート  40%  本授業と関連する著作や資料をよみ,レポートを提出する。 
期末試験  40%  授業内容についての確認。ノート持ち込み不可。 

試験期間中に期末試験を行います。第2回目から第14回目までの授業内容や史実について論述形式で行います。そのため,定期的な授業への出席や予習・復習を心がけてください。ノート類の持ち込みはできません。 
なお授業内レポートの内容については,授業で指示します。ただし,出席者多数の場合は,中間テストに変更する可能性がありますのでご了承ください。

<テキスト/Textbook>

石川照子・桐藤薫ほか編  『はじめての中国キリスト教史』 (かんよう出版、2016) 中国のキリスト教史についての歴史がまとめられた入門書。 

 

<備考/Remarks>

担当講師のメールアドレスは以下の通り([at]を@にしてご連絡ください) 
ayumudoi[at]gmail.com 
海外出張に際して,メールの確認や返信が遅れることがありますのでご了承ください。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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