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※学期中に内容が変更になることがあります。 | |||||
2020年度
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<概要/Course Content Summary> 本講義は,日本の歴史を単に通史的に講ずるのみならず,文化史学的に把握する試みでもある。文化史学とは,歴史を過去の諸事象の集積として復元するだけではなく,価値value もしくは意味meaning の領域にまで踏み込んで,歴史のなかに働く精神の展開を描き出そうとする学問である。価値はバラバラに存在するものではなく,一つの価値体系をなして特定の時代を規定する。そこに時代の様式,思考のパラダイムが発生する。こういった視点から設定される時代区分には,文化の諸領域(政治・宗教・美術・生活意識など)を総体としてとらえる可能性が含まれている。――私たちは自分の過去を,価値や意味の問題から切り離して振り返ることができるだろうか? また,自分が意識的・無意識的におこなってきた個々の行為や判断の間に,相互関係が存在しないなどということがありうるだろうか? 文化史学とは既成の時代区分を超えて,自分の眼で過去を捉えなおし,意味づける試みであるといってよい。 <到達目標/Goals,Aims> 日本史についての知識を通史的に獲得するとともに,史料を通して歴史を復元していく方法,および文化史学的な歴史把握の方法を習得すること。 <授業計画/Schedule>
テーマは進み具合によって取捨選択する。本年度は,絵巻物という絵画資料から歴史を読み解く方法,日記の中から人物像を抽出する方法に重点を置いて授業を進める予定である。なお,絵巻物の授業では動画を視聴する部分がある。 <成績評価基準/Evaluation Criteria>
単位取得には出席のみならず各自の研究努力を要求する。
<成績評価結果/Results of assessment> 成績評価の見方について/Notes for assessment
<テキスト/Textbook> プリントを随時配布する。 <参考文献/Reference Book>
<備考/Remarks> 本講義は文化史学科の専門科目であるから,教養的な内容ではなく漢文史料などを活用して研究の実際を提示していく。また,文化史学は通常の日本史に対して応用的位置にあるので,基本的な知識をある程度前提とする。高等学校などで日本史関係科目を履修していない人,他学科・他学部の学生は日本史の概説書を読んでおくこと。また『新版日本史辞典』(角川書店)などが手元にあると便利である。 |
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お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
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