シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△オリエント・西洋古代史(2)
Ancient History of the Orient and the West (2)
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  岸本 廣大

<概要/Course Content Summary>

(授業の概要) 
 本講義では,前8世紀のアルカイック期から後2世紀のローマ帝国の時代までの地中海地域の歴史を,ギリシア世界を中心に扱う。しかしながら,古代ギリシアは孤立した世界ではなかった。むしろ近隣の諸地域との関係はその歴史を語る上で必要不可欠である。そこで本講義では,ペルシア帝国やヘレニズム諸王国,ローマについても可能なかぎり言及し,古代地中海世界の多様な共同体のあり方とその関係を,政治・社会・経済・文化など側面から論じる。合わせて,そうした歴史が近代以降どのように研究されてきたのか,その「受容」にも焦点を当てる。 
(授業の方法) 
 レジュメや資料,スライドを用いた講義形式で行うが,毎回の講義の後,受講生にはその内容に関する小レポートを提出してもらう。それを通じて,授業の理解度を把握したり,質問に答えたりすることで,双方向的な授業を目指す。

<到達目標/Goals,Aims>

・ギリシアを中心とした古代地中海世界の大まかな歴史を理解し,自らの言葉で説明することができる。 
・古代地中海世界で展開された共同体の諸関係を理解し,自らの言葉で説明することができる。 
・古代史の「受容」を通じて,過去を語るという歴史学の営為に触れ,批判的に歴史を考えることができる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンスと講義の背景 ――前9世紀までのオリエントと地中海世界  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 大植民時代 ――ギリシア人の植民活動――  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ポリス社会の成立  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ポリスとは何か? ――コペンハーゲン・ポリス・センター  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アルカイック期のポリス ――コリントス,スパルタ,アテナイ  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ペルシア帝国の成立とその社会  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ペルシア戦争  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アテナイ帝国とペロポンネソス戦争  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 前4世紀前半のギリシア  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) マケドニア王国の興隆とギリシア支配  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) アレクサンドロスの東方遠征  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ヘレニズム時代とギリシア世界の拡大  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ローマ支配下のギリシア ――ギリシア古典期の「創造」  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ギリシア通史に見る「古代ギリシア」の受容  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括 ―ギリシア世界と周辺世界の相互関係  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考文献を通じた予習・復習/2時間 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  40%  主に毎回の小レポートに基づいて,授業の内容をどれだけ理解できているか判断する。 
期末レポート  60%  授業の内容や,それに基づいて参考文献が理解できているか,および到達目標を達成できているかを判断する。 

積極的な授業の準備や参加(予習・復習を踏まえた小レポートや,授業内容への的確な質問など)には,相応の加点を行う。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
34 17.6 26.5 20.6 5.9 29.4 0.0 2.0

<テキスト/Textbook>

配布資料やスライドを用いるため,特に使用しない。

<参考文献/Reference Book>

伊藤貞夫  『古代ギリシアの歴史 ポリスの興隆と衰退』(講談社、1976)講談社学術文庫,2004年 
 

ロビン・オズボン(佐藤昇訳)  『ギリシアの古代:歴史はどのように創られるか』(刀水書房、2011)
 

桜井万里子・本村凌二  『世界の歴史5 ギリシアとローマ』(中央公論社、1997)中公文庫,2010年 
 

桜井万里子(編)  『新版世界各国史17 ギリシア史』(山川出版社、2005)
 

中井義明・佐藤專次・渋谷聡・加藤克夫・小澤卓也  『教養のための西洋史入門』(ミネルヴァ書房、2007)
 

服部良久・南川高志・山辺規子(編)  『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』(ミネルヴァ書房、2006)
 

その他,適宜授業中に指示する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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