<概要/Course Content Summary>
古都にある大学で歴史を学ぶ醍醐味の一つに,社寺や史跡や展覧会などで,国宝・重要文化財といった歴史のなかで生み出された文化財や美術作品を身近に感じることができる,ということがある。この演習では,多様な文化財/造形作品そのものと,それらの周辺にあるさまざまな史料(資料)群をどのように探索し読み解いていくかを,一同で学んでいくことをテーマとする。 担当教員の専門分野と時間的な制約などの関係から,宗教美術をはじめとする古代・中世の有形文化財を主たる対象として進める。文字を伴う資料(作品)のみならず,資料(作品)それ自体には文字が伴っていなくとも,それをめぐって関連する文字史料が存するものも対象となる ともあれこの演習では,「文字史料を読む」体験と「有形文化財(モノ)を見つめる」体験とが相互にからみあい,循環する学習となるよう,担当教員を含む一同で心がけたい。「文化財との出会いをより深く豊かなものにすること」を,この演習のもう一つの目標としたいからである。
<到達目標/Goals,Aims>
・歴史を探索する資料論・方法論について,できるだけ多様に,できるだけ具体的に認識できるようになること。 ・多様な資料を探索・考察するノウハウの獲得。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1
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(内容/ Contents)
はじめに:・授業の目標・進め方などについて ・春学期の授業の振り返り ・小演習
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・前期の授業の振り返り ・復習
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(実施回/ Week)
2
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(内容/ Contents)
講義:有形文化財に関わる文字史料を読む(その3)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
3
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(内容/ Contents)
講義:有形文化財に関わる文字史料を読む(その4)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
4
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(内容/ Contents)
個別発表:11
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
5
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(内容/ Contents)
個別発表:12
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
6
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(内容/ Contents)
個別発表:13
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
7
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(内容/ Contents)
個別発表:14
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
8
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(内容/ Contents)
個別発表:15
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
9
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(内容/ Contents)
個別発表:16
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
10
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(内容/ Contents)
個別発表:17
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
11
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(内容/ Contents)
年末総括と補足(期末レポートについての助言を含む)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
12
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(内容/ Contents)
個別発表:18
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
13
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(内容/ Contents)
個別発表:19
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
14
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(内容/ Contents)
個別発表:20
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
講義と演習:秋学期の授業の締めくくり(予備日を兼ねる)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
・予習と復習
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・上記のスケジュールはあくまで計画案であり,受講者の人数などに応じて調整・変更の可能性は大いにありうる。 ・とりあげる題材は,2020年度に開催される展覧会や文化財公開あるいは文化財/日本史学に関するホットな話題など,できるだけ「文化財を観る」好機とリンクするような選択ができればと考えている。 また,この秋学期の演習では,近隣の博物館施設の特別展や平常展などに展示された作品/資料,また各人の関心や出身地・在住地に関わる史料・文化財など,受講者各自の関心や希望に基づく題材設定も相談に応じる。 参考:たとえば2017年度の秋学期前半には,奈良国立博物館「正倉院展」(10月下旬~11月上旬),京都国立博物館「国宝」(10/20~11/26)といった好企画が近隣で開催されたため,そこに展示された作品/資料から題材を選び,発表担当を決定した。発表の日程はできるだけ,その作品/資料が「ただいま展示中」あるいは「まもなくお目見え」のタイミングとなるように設定した。また同年度後半は,東京国立博物館での「運慶」展が全国的な話題となった年度でもあり,神奈川県立金沢文庫での「運慶」展の会期と重なることにもちなんで,運慶研究の展開に沿って題材と発表順序を設定した。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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60%
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・出席状況 ・分担した報告に対する意欲と充実度 ・他の受講者の発表に対する意欲と積極性 ・平常の受講態度
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期末レポート試験
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40%
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・テーマや体裁は授業の際に指示する。 ・基本的にレポート課題に対する一般的な評価基準(下記)を適用する。 1.課題の理解 2.表記と文章表現 3.論点の整理と構成 4.叙述の具体性 5.資料/情報の把握と活用 6.主体性と独自性
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<テキスト/Textbook>
指定しない。担当教員がプリントを配布するほか,各自での探索を指示する場合もある。
<参考文献/Reference Book>
授業のなかで随時紹介する。
<参照URL/URL>
<備考/Remarks>
担当者は週1回の出講ですが,題材決定や発表準備・資料探索などについては,「e-class」のメール送受信機能を用いて助言・相談に随時応じます。
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