シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10270208-001 

△文化史基礎演習(2)-1
Basic Seminar in Cultural History (2)-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

西岡 直樹 水ノ江 和同 山田 徹 井上 一稔
船越 幹央

<概要/Course Content Summary>

高校における日本史,世界史は「記憶」を主とするものであるが,大学でおこなうのは,あくまで「文化史学の研究」のための実践である。基礎演習においては,講義と討論・発表などを併用しながら,歴史事象の扱い方や評価,それの叙述方法などについて,学生諸君の自主的勉学を中心に学ぶ。 
日本史における最近の動向では,歴史を研究するのに文献と物質(考古学)史料の両方をいかにとり入れ,さらに民俗学や神話学,地理学などの成果をもいかに導入するかが新しい方法として模索されている。したがってこの演習では,具体的なテーマの研究を通して,生きた方法論の入門としたい。 
また教室やキャンパス内ばかりでなく,京都とその周辺で,実際の場所を訪れての研究の機会をもつことも必要となる。

<到達目標/Goals,Aims>

個人およびグループで真摯に活動することを通して,これから4年間歴史学研究をおこなってゆく基礎的な「体力」を身につける。 
「体力」とは,歴史をみる眼,史料に対する態度,歴史像を構築する力など,歴史学をおこなうのに必要なあらゆるものを含む。したがって,この1年間の,これらを獲得する度合いや質,段階は,学生一人一人のもつ個性や生きかた,めざす歴史学によって異なって当然である。そもそも,歴史学において,誰でも同じ,画一的な到達目標などはないのだから。 
自分なりの「最初の一歩」を確実に踏み出してほしい。 
 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 〔春学期〕 
(実施回/ Week) 〔第1週〕  (内容/ Contents) 基礎演習のガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の整理。 
(実施回/ Week) 〔第2~3週〕  (内容/ Contents) 歴史研究へのイントロダクション  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の整理。関連する研究への視野の拡大。 
(実施回/ Week) 〔第4週〕  (内容/ Contents) 歴史資料館の見学  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の整理。関連する研究への視野の拡大。 
(実施回/ Week) 〔第5週〕  (内容/ Contents) 研究テーマの模索・提案  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の整理。関連する研究への視野の拡大。テーマの選択。 
(実施回/ Week) 〔第6週〕  (内容/ Contents) 研究グループの選択  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の整理。選択したテーマに関連する研究の検索。 
(実施回/ Week) 〔第7~9週〕  (内容/ Contents) グループによる個別活動(活動方針・目標の協議)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。発表の準備。 
(実施回/ Week) 〔第10~11週〕  (内容/ Contents) グループ合同の場での発表(活動方針・目標)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。 
(実施回/ Week) 〔第12~14週〕  (内容/ Contents) グループによる個別活動(方針・目標の修整,具体的作業の準備)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。 
(実施回/ Week) 〔第15週〕  (内容/ Contents) 春学期演習の総括 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 自らの到達段階の確認。 
(実施回/ Week) 〔秋学期〕 
(実施回/ Week) 〔第1週〕  (内容/ Contents) 秋学期演習へのガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業の整理。 
(実施回/ Week) 〔第2週〕  (内容/ Contents) グループによる個別活動(作業方針の確認)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。発表の準備。 
(実施回/ Week) 〔第3週〕  (内容/ Contents) グループ合同の場での発表(作業方針)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。 
(実施回/ Week) 〔第4~5週〕  (内容/ Contents) グループによる個別活動(研究「本発表」へむけて)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。発表の準備。 
(実施回/ Week) 〔第6週〕  (内容/ Contents) グループ合同の場での発表(「本発表」の構成・目標・導入)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。 
(実施回/ Week) 〔第7~8週〕  (内容/ Contents) グループによる個別活動(「本発表」へむけて)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。発表の準備。 
(実施回/ Week) 〔第9~14週〕  (内容/ Contents) グループ合同の場での発表(「本発表」及び補足発表)  (授業時間外の学習/ Assignments) 活動の準備。整理。 
(実施回/ Week) 〔第15週〕  (内容/ Contents) 基礎演習の総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 自らの到達段階の確認。 

この演習では,以上のような(1)春学期(2)秋学期の全体的な見取り図の下で,秋学期を運営する予定である。ただし,研究上の必要に応じて野外活動や見学などを導入したり,研究テーマの模索・選択状況やグループ活動の進捗状況などによって修整するなど,随時授業時に変更を加えていく。また,日本史研究に関わる主要な研究文献などに少しでも多く触れることのできるような機会をつくり,上記の見取り図の中に組み込むことも予定している。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  活動の真摯度。 
小レポート  10%  とりくみの真摯度。 
中間レポート試験  10%  とりくみの真摯度。 
期末レポート試験・論文  10%  とりくみの真摯度。 
期末試験  10%  とりくみの真摯度。 
見学会・実験・実習評価・実技テスト・模擬授業等  10%  とりくみの真摯度。 

上記は「目安」。本年度演習の展開度・熟成度などによって,評価基準のウェートは変化する。基本的には,出席を重視し,討論・発表への参加度を評価する。その上で随時おこなう小レポート,中間・期末レポート,期末試験を加味する。

<参考文献/Reference Book>

随時,担当者が提示。また,各々のテーマを深めていく中で,自らが見つけだしていくことになる。

<備考/Remarks>

受講上の注意:上記のような「ねらい」をもった演習のため,毎時間の出席が前提となる。またグループ活動への意欲的な参加が望まれる。さらに12月上旬(第1土・日)の文化史学会の研究発表,公開講演,見学会なども,授業内容と関係があるので,予定しておく必要がある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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