シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△映画学概論Ⅱ
Introduction to Cinema II
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  桑原 圭裕

<概要/Course Content Summary>

本授業の目的は,基本的な映画史の流れを知り,その中でポイントとなる映像理論とその実践的手法を考察することです。また,映画制作およびカメラの機械的構造を理解し,レンズ,照明,カメラワーク,演技,モンタージュなどの様々な映画的要素を分析することで,映像を読み解く力を身につけます。

<到達目標/Goals,Aims>

映画史の成り立ちとその社会的背景の関係を説明できるようになる。 
基礎的な映像理論について,実例をあげて解説できるようになる。 
映像作品を分析し,評価できるようになる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) オリエンテーション:映像を見ること/『映像の記憶回路』  (授業時間外の学習/ Assignments) 自身の過去の映像体験を振り返る 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 映画誕生前史〜映画誕生/ルイ・デリュック「フォトジェニー」  (授業時間外の学習/ Assignments) リュミエール兄弟について,各自で調べる 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 映画史⑴:映画黎明期〜古典的ハリウッド映画/『散り行く花』/トム・ガニング「アトラクションの映画」「驚きの美学」 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) D・W・グリフィス『散り行く花』を鑑賞する 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 映画史⑵:ヨーロッパアヴァンギャルド映画(ドイツ表現主義/純粋映画/絶対映画)/『カリガリ博士』  (授業時間外の学習/ Assignments) ロベルト・ヴィーネ『カリガリ博士』を鑑賞する 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 映画史⑶:ソヴィエト・モンタージュ理論(クレショフ/プドフキン/エイゼンシュテイン)/『戦艦ポチョムキン』 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) セルゲイ・エイゼンシュテイン『戦艦ポチョムキン』を鑑賞する 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 映画史⑷:ネオレアリズモからヌーヴェル・ヴァーグへ/『ドイツ零年』『勝手にしやがれ』  (授業時間外の学習/ Assignments) ヌーヴェル・ヴァーグの監督を調べて,その作品を鑑賞する 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) カメラの機構:映写機/レンズ/フィルム/映画館  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読む 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) フォトグラフィー:ショット/アングル/明と暗/レンズ/フィルター  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読む 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) ミザンセーヌ:フレーム/空間/構図とデザイン  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読む 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 動きとサウンド:演技/カメラワーク/音響効果/ミュージカル/アニメーション  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読む 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 編集:コンティニュイティとモンタージュ  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読む 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 作家・作品研究⑴:群像劇映画(アンサンブル・フィルム)  (授業時間外の学習/ Assignments) ロバート・アルトマン『ショート・カッツ』を鑑賞する 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 作家・作品研究⑵:宮崎駿論  (授業時間外の学習/ Assignments) 宮崎駿監督作品を可能な限り鑑賞する 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 作家・作品研究⑶:音と映像の関係  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料を読む 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業内容を振り返る 

授業進度によって,授業計画を変更する可能性があります。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート  30%   
期末レポート試験・論文  70%   

小レポートは,授業内容の理解度をはかるために行います。 
期末レポートは,到達目標の達成度をはかるために行います。 
この授業をうけて映画学の基礎的なリテラシーを修得できているかがポイントとなります。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
125 1.6 15.2 38.4 12.8 32.0 0.0 1.4

<テキスト/Textbook>

事前にレジュメを配布します。

<参考文献/Reference Book>

その都度授業内で紹介しますが,以下のものを主要な参考文献としています。 
岡田晋『映画と映像の理論』ダビッド社,1975年 
杉山平一『映画芸術への招待』講談社,1987年 
岩本憲児編『映画理論集成』フィルムアート社,1987年 
ジェームズ・モナコ『映画の教科書』フィルムアート社,1989年 
ジョルジュ・サドゥール『世界映画史』国書刊行会,1992年 
デイヴィッド・ボードウェル他『フィル・アート 映画芸術入門』,2007年

 

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