シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10240401 

△西洋古代中世哲学史(2)
History of Ancient and Medieval Western Philosophy (2)
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  江口 克彦 服部 敬弘

<概要/Course Content Summary>

本講義は古代の終わり・中世の始まりであるアウグスティヌスから,近世の黎明期に位置するオッカムとクザーヌスまでを対象とする.西洋中世哲学は西洋の近現代哲学の直接の母胎である.近現代の知の形は中世に形成されたといってもよい.しかし残念ながら,古代ギリシア・ローマの哲学が西洋哲学の基礎であり基本であることは広く認められているのに対し,中世哲学についての理解はいまだ不十分である.そこで原典に即して中世の知的営為の一端を紹介しながら「中世哲学の精神」の意義を明らかにしてゆく.近年中世哲学の日本語への翻訳もすすみ,手軽に入手できる「中世思想原典集成精選」というシリーズも平凡社から出版されている.哲学の勉強とはまず原典を読むことである.今学期中に古代ギリシア・ローマの哲学だけでなく中世哲学についても何か一冊哲学書を読み上げて欲しい.

<到達目標/Goals,Aims>

西洋近代哲学の基礎である西洋中世哲学の基本的知識を習得し,西洋哲学の原典(翻訳可)を読み,自ら問いを立て,テキストに即して論を展開できるようになる.

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) 中世哲学の意義.教父と哲学.(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの該当箇所に目をとおしておく. 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) アウグスティヌス1 『アカデミア派論駁』(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) アウグスティヌス2 『告白』(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) アウグスティヌス3 『三位一体論』(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) ニュッサのグレゴリオス 『モーセの生涯』(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 「十二世紀ルネサンス」とアンセルムス(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 「十三世紀革命」アリストテレスの受容と変容(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) トマス・アクイナス1 存在論『存在者と本質』『形而上学註解』(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) トマス・アクイナス2 知性論『霊魂論註解』『知性単一論』(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) トマス・アクイナス3 行為論『神学大全』に即して.(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) アルベルトゥス・マグヌスとフライベルクのディートリヒ.観念論の淵源としての.(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ボナヴェントゥラとロジャー・ベーコン.経験論の淵源としての.(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ドゥンス・スコットゥス(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ウイエイアム・オッカムとニコラウス・クザーヌス.中世の終わり.(担当:江口)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 現代的視点から見た中世哲学(担当:服部)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  20%   
期末レポート試験・論文  80%  原典(翻訳可)をきちんと読み,自ら問いを立て,テキストに即して論を展開できているかどうかを評価のポイントとします. 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
77 31.2 37.7 3.9 0.0 27.3 0.0 2.5

<テキスト/Textbook>

クラウス・リーゼンフーバー  『西洋古代・中世哲学史』 (平凡社、2000) 平凡社ライブラリーの一冊.簡潔で明快な既述.参考文献のリストも使いやすいと思います. 

 

<参考文献/Reference Book>

クラウス・リーゼンフーバー  『中世思想史』(平凡社、2003)簡潔で新しい知見の盛り込まれたすぐれた中世哲学史です. 
 

上記以外の参考文献は講義中に適宜指示します.

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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