シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10240092 

△社会倫理学(2)
Social Ethics (2)
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  島田 喜行

<概要/Course Content Summary>

 本講義のテーマは,人と人とがかかわる場としての社会のなかで,わたしたちがより善く生きるためにはどうすればよいかを考究することである。その際,社会のルールはいかなる仕方で決定されるのがよいのか,という問いを軸に,この問いと格闘した代表的な思想を取り上げたい。 
 授業は,主として講義形式で行う。ただし,必要に応じて,社会制度の在り方,倫理学の概念や考え方にかんして学生による対話や討論,グループワークを行い,倫理的により善く生きるとはどういうことかを学生一人ひとりが学び,考える機会を設ける。

<到達目標/Goals,Aims>

(1)社会人にとって必要な一般教養としての社会倫理学に関する基礎的知識が習得できる。  
(2)人間が倫理的に生きようとする姿と社会の在り方についてさまざまな観点から考察できるようになる。  
(3)合意説や社会契約説についての代表的な理論を学ぶことを通じて,倫理学的な視点からこの社会の一員として主体的に生きていくことの意味について考えられるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1 
 
(内容/ Contents) オリエンテーション  
講義の概要説明と成績評価について 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:社会倫理学について調べる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会倫理学とは何か  
社会倫理学の学問的特徴について 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:「社会化」の意味について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会における法と倫理 
社会とは何か,他者とは何か 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:法と倫理の同異について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会制度と倫理(1) 
プラトンの哲人王思想と社会の在り方 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:「哲人王思想」について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会制度と倫理(2) 
アリストテレス『政治学』第1巻  
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読み,内容を理解する 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会制度と倫理(3) 
アリストテレス『政治学』第2巻 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読み,内容を理解する 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会契約の思想(1) 
ホッブズの思想 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:ホッブズの思想について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会契約の思想(2) 
ルソーの思想 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:ルソーの思想について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 社会における「寛容」と倫理 
異文化理解とは何か 共生社会とは何か 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読み,内容を理解する 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 社会における「正義」と倫理 
SNSの功罪 他者とのつながりと孤独 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読み,内容を理解する 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 社会における「承認」と倫理 
ホネットの思想 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読み,内容を理解する 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 社会における「学び」と倫理 
哲学と教育学との交点 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:ハーバーマスの思想について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 社会における「大衆」と倫理 
オルテガの思想 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:オルテガの思想について調べる 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 社会における「人間の条件」と倫理  
アーレントの思想 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習:配布資料を読み,内容を理解する 
復習:講義内容をまとめる 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 全体のふりかえりとまとめ  
講義全体のまとめと期末試験についての説明  
(授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験の準備 

 可能な限り,対面形式での授業を行う予定であるが,COVID-19の感染拡大状況によっては,WEB形式の授業に変更することがある。これに関連して,期末試験を期末レポートに変更することがある。 
 なお,授業形式に関しては,初回に参加者と協議する予定である。 
また,諸事情により対面形式の授業への参加が困難な場合は,相談のうえ,適宜対応する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート(800字程度 計5回)  40%  資料読解の正確性,論証の妥当性,日本語表現の正確さ 
中間レポート(2,000~2,800字程度)  30%  形式の適切さ,文献読解の正確性,論証の妥当性,日本語表現の正確さ 
期末試験  30%  講義内容の理解の深さ,論証の妥当性,日本語表現の正確さ  

小レポート :800~1,200字程度の小レポートを5回実施する。資料読解の正確性,論証の妥当性, 
       日本語表現の正確さによって評価する。 
中間レポート:レポート形式の適切さ,文献読解の正確性,論証の正確さと日本語表現の正確さによって 
       評価する。   
期末試験 :講義内容についての理解の深さ,論証の正確さと日本語表現の正確さによって評価する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
33 54.5 9.1 3.0 0.0 33.3 0.0 2.5

<参考文献/Reference Book>

講義時に適宜,紹介する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。