シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△美学特講Ⅳ (フロイトと美学の根本概念)
Advanced Lectures in Aesthetics IV
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  森田 團

<概要/Course Content Summary>

ジクムント・フロイトの芸術論を「ヴィルヘルム・イェンゼン『グラディーヴァ』における妄想と夢」(1907),ならびに「不気味なもの」(1919)を中心に解説する。フロイトの精神分析の基礎概念は,美学の根本概念とひそかに通底している部分がある。それがなぜなのかを,フロイトの芸術論を読解することによって考察したい。

<到達目標/Goals,Aims>

フロイトの精神分析の基礎理論を理解したうえで,フロイトが芸術解釈にその理論をいかに応用しているのか,またフロイトの芸術解釈が伝統的な美学の諸概念といかに関係しているのかを理解できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) はじめに――フロイトと精神分析  (授業時間外の学習/ Assignments) 精神分析の基礎理論を指示された参考文献をもとに復習する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 精神分析の基礎概念1――『夢判断』における無意識と夢の理論  (授業時間外の学習/ Assignments) 『夢判断』の当該箇所を熟読したうえで,講義内容について質問を準備する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 精神分析の基礎概念2――現実原則と快感原則  (授業時間外の学習/ Assignments) 指示されたフロイトの論文を熟読したうえで,講義内容について準備する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 精神分析の基礎概念3――欲動,抑圧,オイディプス・コンプレックス  (授業時間外の学習/ Assignments) 指示されたフロイトの論文を熟読したうえで,講義内容について準備する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『ヴィルヘルム・イェンゼン『グラディーヴァ』における妄想と夢』――無意識と幽霊の表象1(グラディーヴァとの出会い)   (授業時間外の学習/ Assignments) 『グラディーヴァ』論の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『ヴィルヘルム・イェンゼン『グラディーヴァ』における妄想と夢』――無意識と幽霊の表象2(抑圧されたものの回帰)  (授業時間外の学習/ Assignments) 『グラディーヴァ』論の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『ヴィルヘルム・イェンゼン『グラディーヴァ』における妄想と夢』――さまざまなモチーフ1(鳥とブローチ)   (授業時間外の学習/ Assignments) 『グラディーヴァ』論の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『ヴィルヘルム・イェンゼン『グラディーヴァ』における妄想と夢』――さまざまなモチーフ2(ギリシア神話,蠅など)   (授業時間外の学習/ Assignments) 『グラディーヴァ』論の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 『ヴィルヘルム・イェンゼン『グラディーヴァ』における妄想と夢』――抑圧されたものの回帰  (授業時間外の学習/ Assignments) 『グラディーヴァ』論の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 「不気味なもの」とE. T. A. ホフマンの「砂男」  (授業時間外の学習/ Assignments) 「不気味なもの」の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 「不気味なもの」と顔ならびに仮面の表象1(仮面の語源学的考察)   (授業時間外の学習/ Assignments) 「不気味なもの」の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 「不気味なもの」と顔ならびに仮面の表象2(仮面の民俗学的考察)  (授業時間外の学習/ Assignments) 「不気味なもの」の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 「不気味なもの」と心的現実性  (授業時間外の学習/ Assignments) 「不気味なもの」の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 「不気味なもの」と死の欲動  (授業時間外の学習/ Assignments) 「不気味なもの」の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ――イメージ体験の精神分析学的解釈   (授業時間外の学習/ Assignments) 「不気味なもの」の当該箇所を熟読し,質問を用意する。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  10%  毎回,コメントシートを配布する。質問やコメントをきちんと記入すること。また講義内の議論への積極的な参加を重視する。 
期末レポート試験・論文  90%  4000字以上のレポート 
特記事項    原則的に全15回の出席をもとめます。理由のない欠席は認めません。 

<参考文献/Reference Book>

以下の書を必ず入手したうえで,講義にのぞむこと。ヴィルヘルム・イェンゼン/ジクムント・フロイト『グラディーヴァ/妄想と夢』(種村季弘訳),平凡社ライブラリー。

 

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