シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△芸術史学特講Ⅳ (ヨーロッパ建築思想史)
Advanced Lectures in Theory of Art History IV
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  迫田 正美

<概要/Course Content Summary>

空間の芸術といわれる建築の空間とは,O.F.ボルノーが主張するような,生きられた人間の空間である。建築制作はそのような意味で,生きられた世界の読解と解釈を前提しながら,生きることにおいて人間的世界を構築することでもある。しかもそのような建築制作と生きることにおける生活世界の構築(再編)は,言葉による媒介なしに行われるのであり,その実相は人間と環境との不断の境界形成と相互的メタモルフォーゼの歴史でもある。 
本講義では古代ギリシアに本源をもつ archē の technē としてのヨーロッパ建築の建築思想史を辿りながら,主要な建築様式の特徴と思想および科学・技術史的背景についての理解を図りつつ,現代の建築空間論の諸相について探ってゆく。

<到達目標/Goals,Aims>

古代ギリシアから近世までの建築様式の特徴とその思想史的背景についての知識を修得する。 
建築空間論の基本的な問題について考えを述べることができる。                                        

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 建築のはじまり 宇宙的秩序と調和的美論 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 古代ギリシアの建築と古典的理性  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) ウィトル・ウィウスの建築十書とその歴史的意義  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 古代ローマ 建築と空間の発生  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) ロマネスク シトー派修道院の建築と美学  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) スゲリウスの理想とゴシック建築 空間の聖性ということ  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 主体性の空間(ルネサンスの建築・芸術と透視図法)  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) ミケランジェロの建築・芸術とマニエリズムの幻想空間  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) バロック 絢爛たる空間/科学史と宗教史的背景  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 近代合理主義と新たな空間像 デカルトーニュートンとゲーテの自然学  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 近代建築へ O.ヴァーグナーとA.ロースの美学  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 機能と形態(モダニズムの建築空間論)  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) アフォーダンスと行為 建築空間の価値  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 環境・人間・建築  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 生命と環境 境界生成と建築的空間/雰囲気と内的情態感の美学  (授業時間外の学習/ Assignments) ノートと配布資料に基づき授業内容を復習する。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

出席と小レポート  45%  出席率および授業内容の理解度と質問の提起について評価を行う。 
期末レポート  55%  課題を歴史的文脈の上で考察し,自身の考えを述べることができているかを評価のポイントにする。 

独自の考えを表明できていること

<テキスト/Textbook>

授業時に適宜配布する。

<参考文献/Reference Book>

森田慶一  『西洋建築入門』改訂版 (東海大学出版会、1990年)ISBN:4-486-00744-1 
 

本田啓  『アフォーダンスの認知意味論-生態心理学から見た文法現象-』(東京大学出版会、2005年)ISBN:4-13-086032-1 
 

 

 

 

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