シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10210822 

△英文学史Ⅰ (古英語文学から名誉革命まで)
History of English Literature I -From Old English Literature to the Glorious Revolution-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  圓月 勝博

<概要/Course Content Summary>

 コロナ禍の特別措置として,受講生多数の本科目は,対面分散型授業とネット配信授業を併用します。詳細については,1週目ネット配信授業およびDUETで説明します。また,インターネット環境に格差があることも承知していますので,録画映像,資料,課題等はe-classに掲示します。 
 
 本科目では,イギリス文学の歴史を学びます。イギリス文学あるいはアメリカ文学を深く研究するための必須の基礎知識であることは言うまでもありませんが,英語学・英語教育の専門的な研究を行うための教養ともなるでしょう。 
 このクラスにおいては,5世紀半ばのアングロ・サクソン人のブリテン島到来から1066年のノルマン人の征服までの古英語の時代から,英詩の父チョーサーに代表される中英語の時代を経て,近代英語が確立した後,シェイクスピアやミルトンなどが華やかに活躍するルネサンス文学と,それに続く初期近代市民社会の文学の登場までを扱います。講義をとおして,イギリス文学の主要作家や作品について理解することは言うに及ばず,その時代区分やジャンルおよび日本文学への影響に関する学問的基礎知識を習得しながら ,英語という言語の歴史性と地域性や文化的背景についても学びつつ,イギリス文学に対する幅広い関心を育成することがこのクラスの目的です。授業と並行して,主体的な読書活動を行なうことが求められます。また,毎回,講義の中で取り上げる作品の一節を読み,文学作品において使用されている様々な表現について,英語原文で理解する練習も行います。 
 なお,このクラスは,英文学科学生共通の教養を育成する必修科目として位置づけられており,教職課程の中一種免および高一種免(英語)の教科に関する選択必修科目になっています。教職免許取得が目的で,このクラスを受講する学生は,来年度春学期に開講される「英文学史II」も必ず合わせて履修してください。

<到達目標/Goals,Aims>

 学生がイギリス文学の主要作家や英語で書かれた代表的作品についての理解を広げるととともに,その時代区分やジャンルに関する基礎知識を習得しながら,英語という言語の歴史と地域性や文化的背景の理解を深め,文学作品において使用されている様々な表現を理解できるようになり,主体的な読書経験を積みながら,イギリス文学全般に対して,幅広い知的興味と深い思考力・判断力を持つことができるようになることが到達目標です。 
 教職課程科目としては,英語科教員に求められる英語文学に関する下記の3つの学習成果を達成することが到達目標です。 
1)文学作品において使用されている様々な英語表現について理解している。 
2)文学作品で描かれている,英語が使われている国や地域の文化について理解している。 
3)英語で書かれた代表的な文学について理解している。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イギリス文学とは何か―歴史性と地域性  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イギリス文学の夜明け―英雄ベーオウルフの世界  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 英詩の父チョーサー―カンタベリーへの巡礼  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ロマンス―騎士たちの愛と冒険の物語  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) モアとその周辺―ヒューマ二ズムの息吹  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 花ひらく詩人たち―大陸ルネサンスの受容  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 演劇の発展―中世演劇から大学出の才人へ  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) シェイクスピア登場―躍動するエリザベス朝演劇(喜劇を中心に)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) シェイクスピア登場―躍動するエリザベス朝演劇(悲劇を中心に)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) ジャコビアン・ドラマティスト―ルネサンス演劇の光と影  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 形而上詩人と王党派詩人―ルネサンスの様式化  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ピューリタン革命期の文学―楽園への回帰(導入)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ピューリタン革命期の文学―楽園への回帰(展開)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習・教室外読書 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 王政復古期の文学―近代世俗文化の模索  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習および試験準備 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 英文学史とは何か―世界の中のイギリス文学  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および試験準備 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  45%  毎回,授業実施後1週間,e-classに授業内容に関するクイズを掲載し,受講生に回答してもらいます。その回答によって,授業の平常点とみなします。 
レポート試験  55%  講義の中で取り上げた作家や作品あるいは時代区分やジャンルに関する基礎知識が習得できているかどうかを評価します。 

文学史を学ぶ最終的な目的は,色々な作品を自分自身で読んでみることですから,イギリス文学の読書体験が確認できる場合は,平常点も定期試験も高い評価を受けることになります。図書館を積極的に利用して,興味のある作品を実際に読んでみてください。なお,4回以上欠席すると,特別な理由が認められないかぎり,平常点が0点になります。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
348 24.1 47.7 11.2 6.3 10.6 0.0 2.7

<テキスト/Textbook>

秋篠 憲一他  『イギリス文学への招待』 (朝日出版社、1999) ISBN:4-255-15314-0  テキストは,「英文学史II」と共通です。 

 

このクラスは,テキストの構成に従って進行しますので,開講時に必ず購入して,必ず予習をしておいてください。授業資料は,著作権が問題にならないものに関しては,授業後1週間,e-classに掲載します。

<参考文献/Reference Book>

参考文献に関しては,必要に応じて,授業時あるいはe-classにて指示します。

<備考/Remarks>

授業内容に関する質問は,授業中のチャットおよびe-classのメールによって,受け付けます。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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