2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

本講義では，毎回，シェイクスピアの劇作品を一つとり上げ，各批評理論（精神分析批評，フェミニズム批評，新歴史主義批評，構造分析批評，ポストコロニアリズム批評など）を適宜援用しながら，さまざまな角度からテクストを深く読み解く。各講義の冒頭にテクストに対する根源的な＜問い＞を一つ掲げ，それに応答する形で議論（ときには謎解き）を展開する。　
　
『ロミオとジュリエット』，『マクベス』，『ジュリアス・シーザー』，『リチャード三世』，『ハムレット』，『コリオレイナス』，『ヴェニスの商人』，『じゃじゃ馬馴らし』，『ヘンリー五世』，『冬物語』，『テンペスト』，『アントニーとクレオパトラ』を扱う予定である。　
　
　
各講義は以下の手順で進める。　
　
１．作品の紹介（あらすじ，受容史・先行研究の紹介）　
　
２．＜問い＞の提示　
　
　たとえば，　
　
　＜なぜ痩せている男は危険なのか？＞（『ジュリアス・シーザー』）　
　
　＜なぜ悪いやつほどモテるのか？＞（『リチャード三世』）　
　
　＜ハムレットはただのマザコンではないのか？＞（『ハムレット』）　
　
　
３．テクスト分析の実践　
　
４．まとめ（講義回によっては，コミュニケーション・ペーパー課題の提示）　
　
　
テクストや文化的事象に対して，自身の力で深い洞察・分析を行うために必要となる批評的思考能力（critical thinking）に磨きをかけることを目指し，学習意欲と好奇心をもって講義に臨むことができる学生の受講を歓迎する。　
　
　
＊ 本講義は受講登録者数が多く，＜３密＞を完全に避けて実施することが難しいため，ネット遠隔授業（リアルタイム双方向型）で実施する予定です（受講登録者はe-class上のメッセージを確認してください）。　
　
　

＜到達目標/Goals,Aims＞

・ テクスト分析に必要な手法と知識を学び，複雑なテクストを批評的に読み解くことができるようになること。 　
　
・ 初期近代イギリスの演劇文化への理解を深めること。

＜授業計画/Schedule＞

適宜，受講者の理解度を考慮して，扱う作品を変更したり，作品を扱う順番を入れ替える可能性がある。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

＜成績評価結果/Results of assessment＞   成績評価の見方について/Notes for assessment

＜参考文献/Reference Book＞

適宜，講義内で紹介する。

＜備考/Remarks＞

＊ 本講義は受講登録者数が多く，＜３密＞を完全に避けて実施することが難しいため，ネット遠隔授業（リアルタイム双方向型）で実施する予定です（受講登録者はe-class上のメッセージを確認してください）。