シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


10210324-008 

△Junior Seminar Ⅱ-8
Junior Seminar II-8
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  金津 和美

<概要/Course Content Summary>

この授業の目的は「社会と葛藤」をテーマとした詩作品を読むことです。戦争,人種差別,環境破壊,貧困,孤独など,現代に限らず,古くから人は自身を取り巻く社会状況の中で,様々な葛藤を経験し,乗り越え,歴史を紡いできました。この授業では,主に近代から現代までのイギリス文学において,社会との葛藤を描いた作品を取り上げて味読するとともに,それぞれの時代と社会を振り返り考察していきます。取り上げる作品は,革命の時代を生きたWilliam WordsworthやPercy Bysshe Shelleyといったロマン主義期の詩人から,大戦後の社会不安を直視したTed Hughes,北アイルランド紛争に苦悩したSeamus Heaney,ジェンダーの問題に深く切り込むとともに環境主義を訴えるMargaret Atwoodといった現代詩人の作品など多数。Junior Seminar Iに引き続き,授業は読書会(Literature Circle)の形式で行うので,予習は欠かせませんが,自由に詩を読み,語ることを楽しむ場としたいと考えています。文学作品を単なる過去の文化的遺産として眺めるだけではなく,現在,私たちが直面している問題に対して示唆を与えてくれるテキストとして,詩を読み解き,味わい,思考することがこの授業のねらいです。授業では,グループディスカッション,プレゼンテーション,及び英文でのレポートを課します。

<到達目標/Goals,Aims>

(1) 文学・文化研究において基礎となるテキストを精緻に読み,分析する能力を身につける。 
(2) 授業でのプレゼンテーションやグループ・ディスカッションを通じて,自らの意見を明確かつ効果的に述べる技術を習得する。 
(3) 英文レポートを課し,英語論文を作成するために必要な手順を学び,論理力・表現力を身につける。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) Introduction  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ロマン主義時代の「社会と葛藤」(1):Percy Bysshe Shelley, William Blake 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,その内容を発表する。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ロマン主義時代の「社会と葛藤」(2):William Wordsworth, John Clare 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,その内容を発表する。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ヴィクトリア朝時代の「社会と葛藤」(1):Robert Browning, Alfred Tennyson  
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,その内容を発表する。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ヴィクトリア朝時代の「社会と葛藤」(2):Thomas Hardy, Gerard Manley Hopkins  
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,その内容を発表する。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 20世紀の「社会と葛藤」(1):Wilfred Owen, Seamus Heaney 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,その内容を発表する。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 卒業論文のためのオリエンテーション 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 20世紀の「社会と葛藤」(2):Ted Hughes, Simon Armitage 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,グループ発表の準備を行う。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 20世紀の「社会と葛藤」(3):Jane Weir, Carol Ann Duffy 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,グループ発表の準備を行う。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 20世紀の「社会と葛藤」(4):Carol Rumens, Beatrice Garland 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,グループ発表の準備を行う。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 20世紀の「社会と葛藤」(5):John Agard, Margret Atwood 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,グループ発表の準備を行う。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) グループ発表のための準備:テーマの決定とアウトラインの作成(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,グループ発表の準備を行う。)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) グループ発表のための準備:原稿とハンドアウトの作成 
(毎回,テーマについて5名程度のグループで討議し,グループ発表の準備を行う。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) グループ発表 
(グループでの研究内容を報告する。) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 期末レポートの作成と授業講評 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 

受講者と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  60%  授業への参加(30%),発表(30%)。 
期末レポート試験  40%  1500words程度の英文レポートを課す。テーマ・書式・締切りについては授業で説明する。 

<テキスト/Textbook>

授業で配布する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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